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ドル・円は小幅安、合意署名控え米中関係への楽観後退-109円台後半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半で小幅安。海外時間に米中貿易交渉に関する第1段階合意の署名を控えて、両国の関係改善への過度な期待が後退し、円を買い戻す動きがやや優勢となった。

  • ドル・円は午後3時5分現在、前日比0.1%安の109円92銭。朝方付けた110円01銭から一時109円82銭まで円買いが進行
  • クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も円買いがやや優勢。オーストラリアドルは対円で0.2%安の1豪ドル=75円80銭
前日に一時110円21銭と約8カ月ぶり高値

市場関係者の見方

三菱UFJ銀行の平井邦行上席調査役(ニューヨーク在勤)

  • 米中については諸手を挙げて喜べる状況ではなく、少し楽観論がはく落するだけでもドル・円は調整が入りやすい
  • まだ第1段階合意で、イラン問題もあり、ここから急激な楽観論は難しい。110円がレンジの下限となり、115円を目指すには合意内容でかなりのポジティブサプライズが必要

    シエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

    • 第1段階の合意はするものの12月に発表された内容から大きく上積みがなく、今の米中関連の材料でこれ以上ドル・円の上値を追うにはハードルが高いということが意識されている
    • 110円トライの起点になった109円70銭付近は重要。ただ、割れてもリスクオンの地合いでもあるため小幅な調整で、一段安があったとしても、合意署名後に材料出尽くしで調整が強まった場合になるだろう

    大和投資信託調査部の亀岡裕次チーフエコノミスト

    • 米中関係への楽観論は若干後退したが、2月には昨年9月発動分の関税が引き下げられ、その後次第に景気指標が改善していくとの期待は残るので、大きくリスクオフに傾くことはないと思う
    • すぐにではないが、110円から上を再び試す可能性は十分ある。ただ、当面は110円近辺でやや上値は重いのではないか

    背景

    • ムニューシン米財務長官は14日、FOXビジネスとのインタビューで、米中の貿易合意第1段階に付帯合意は盛り込まれていないと言明。トランプ大統領が対中関税を一段と引き下げる道は、第2段階で完全に履行可能な合意の下だけだと述べた
    • 米国は中国の華為技術(ファーウェイ)への販売阻止を拡大するルールを立案中とロイター通信が報道
    • トランプ米大統領と中国の劉鶴副首相はワシントン時間15日午前11時半(日本時間16日午前1時半)に第1段階貿易合意に署名し、午後0時15分からホワイトハウスで昼食を共にする予定
    • 15日の東京株式相場は反落し、日経平均株価は前日比108円59銭安の2万3916円58銭で終了。米株価指数先物や中国株も下落
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