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安川電株が方向感に欠ける動き、決算後のアナリストの判断割れる

更新日時
  • 一時4.7%高から一転1.8%安の場面も、終値は3.5%高の4415円に
  • 需要は底打ちとの指摘がある半面、在庫調整に留意との声も

産業用ロボット大手の安川電機株が上昇して始まった後、一時下落に転じるなど方向感に欠ける値動きとなった。9日発表の2019年9-11月期の連結営業利益は43億円と市場予想(58億円)を下回った。米国で半導体関連需要に回復の兆しがみられたが、長引く米中貿易摩擦が影響した。

  10日の取引で株価は、前日比4.7%高の4465円と2018年5月以来の高値を付けた後、1.8%安まで下げたが、終値は3.5%高の4415円と持ち直した。ブルームバーグのデータによると、決算後に投資判断を示したアナリスト8人のうち、弱気が3人、強気が3人、中立が2人と見方が割れている。

安川電機株の日中足

  ジェフリーズ証券の福原捷アナリストはリポートで、ファクトリーオートメーションの需要は底を打ったと指摘。 自動車関連の設備投資には不確実性があるものの、電子機器関連の下支えにより需要減少は緩和されると分析する。

  一方、SMBC日興証券の大内卓アナリストは、売上高が減少する中で在庫水準が前四半期からさらに上昇しており、12-2月期も在庫調整の影響を留意する必要があるとみている。今期(20年2月期)の営業利益予想は「下振れる公算が高まった」という。

9-11月期の業績

  • 売上高980.2億円、市場予想1018.5億円
  • 営業利益43.4億円、市場予想57.7億円
  • 純利益23.2億円、市場予想52.3億円(2社予想)

  9日の発表によると、3-11月の営業利益は168億円で、進捗率は67%。今期の営業利益予想は前期比50%減の250億円を据え置いた。昨年10月には営業利益予想を下方修正していた。

  セグメント別の売上高は、主力のACサーボモーターを含むモーションコントロール(MC)とロボット事業ともに減少した。受注も減少が続いているが、落ち込み幅は縮小している。

  安川電はMCとロボット事業が収益の柱。サプライチェーン(供給網)の一翼を担う同社の決算発表は多くの企業より1カ月ほど早く、製造業の業績を占う先行指標と位置付けられている。

  日本工作機械工業会が9日発表した20年の受注見通しは、19年見込みに比べ4%減の1兆2000億円だった。

Opening Day of The Robot Development and Application Expo

安川電機の営業利益は市場予想を下回った

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