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ファクト求める日本株、繰り返す全面高・全面安が示唆-転機迫る

更新日時
  • 東証1部銘柄の90%超が上昇か下落した日は3回-昨年月別最多タイ
  • 強気で買うには受注底入れなどの裏付けが必要-楽天投信・平川氏

2020年に入ってから日本株市場では全面高と全面安の日々が続いている。個別銘柄の方向性が同じになるのは、市場の関心が「期待」から「ファクト」に移りつつあることを示唆しているようだ。

  東証1部上場銘柄の90%以上が上昇もしくは下落するほぼ全面高・全面安は、1月は9日までの4営業日のうち3営業日で記録。月内であと15営業日を残しながら、19年の月別で最多だった3回に早くも並んだ。

全面高・全面安の推移

1月は既に昨年最多に並ぶ

ブルームバーグ

  楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長は「投資家は上値がどこまであるか自信がない。多少の下げでは押し目買いを入れにくい」と話す。日本株は昨年9月から景気・業績の底入れ期待で上がってきたと説明した上で、「日経平均株価は3度目の正直で試した2万4000円を明確に抜けられなかった。ここから強気で買うには期待ではなく、ファクトが欲しい」と言う。

  日経平均は18年1月と10月にいずれも2万4000円を超えたところで跳ね返され、昨年12月も2万4091円止まりだった。野村証券によると、2万4000円は同証アナリストによる12カ月先予想PER(株価収益率)14倍に相当し、16年以降のレンジ12-14倍の上限。さらなる上昇には1株利益の拡大が欲しいところだ。

4度目の正直なるか

  

  野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは「米製造業指数の停滞などで世界景気が底入れしたのかもやもや感がある中、今は業績発表の端境期」と指摘。景気・業績の底打ちが明確でない間は「ファンダメンタルズに対する確信が不足している。大きなニュースに全体が振り回されやすい」と同氏はみている。

  ファンダメンタルズを再確認する上では、今月下旬から発表が本格化する第3四半期(19年10-12月)決算が鍵を握りそう。3月期決算企業に先行して2月期の安川電機が9日、第3四半期決算を発表。みずほ証券の宮城大和アナリストはリポートで、好採算なACサーボが中国中心に受注に回復感、若干ポジティブな印象とした。10日の同社株は一時4.7%高と、52週高値を更新した。

  楽天投信の平川氏は、今回の第3四半期決算では製造業中心に受注の改善がみられないと来期業績不安が高まるものの、足元の中国のマクロ数字改善が追い風となって「業績回復の自信が強まり、日経平均は2万4000円の壁を超えて3月中に2万5000円まで上がるのではないか」とみる。時価総額ベースでの発表ピークを迎える2月1週ごろまでに現在の不安定な相場が変わる可能性がある。

(6段落に安川電機の決算動向、最終段落にコメントを追加します)
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