コンテンツにスキップする

Fリテイリ、韓国・香港で販売苦戦 -今期予想下方修正し減益へ

更新日時
  • 19年9-11月期の営業利益は前年同期比12%減の917億円
  • 海外は韓国の不買運動などの影響を受けた一方、中国は好調

衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、韓国・香港で販売が低調だったことや暖冬が影響し、今期(2020年8月期)の営業利益予想を2450億円(従来は2750億円)に下方修正すると発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト14人の営業益予想の平均2846億円を下回った。

  今期営業益は前期比で増益予想から減益予想に転じた。今期の売上高予想は2兆3400億円(従来は2兆4000億円)、純利益予想は1650億円(同1750億円)に減額した。

  19年9-11月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比12%減の917億円となった。国内ユニクロ事業は、同じく暖冬だった前年同期と比べ1.6%増の385億円となったものの、海外ユニクロ事業は韓国の不買運動や香港での減益の影響を受け、同28%減の378億円だった。一方、中国では秋冬商品が好調で増収増益となった。 

 

成長のエンジンがマイナスに

前年同期比で海外ユニクロ事業の売上高成長率がマイナスに転落

出所:ブルームバーグ、会社資料

  JPモルガン証券の村田大郎アナリストは昨年12月17日付のリポートで、第1四半期の業績について、日本円に対する人民元安のほかに「香港・韓国の減益は想定線だが、暖冬影響は想定外の要因になった可能性がある」と指摘していた。

  一方、ユニクロの姉妹ブランドで同社が第2の事業の柱に据える「GU(ジーユー)」は、暖冬にもかかわらず、第1四半期に売上高が11%増の729億円となり、営業利益も44%増の123億円となった。同社は流行を取り入れた薄手のアウターを発売したことなど商品戦略が奏功したとしている。

  岡崎健最高財務責任者(CFO)は決算発表会見で「暖冬暖冬と言っているが、去年も今年もそうだと本当にこれは暖冬だと言い切れるのか」と発言。気候変動も念頭に置いた適切な在庫水準や商品構成の見直しがユニクロ事業の課題だと説明した。また、主要2ブランドについて、昨年10月の消費増税の「直接的な影響はなかった。駆け込みもないし反動もない」と述べた。

修正後の通期業績見通し

売上高:期初予想比600億円減の2兆3400億円(市場予想2兆4248億円)

営業利益:同300億円減の2450億円(市場予想2846億円)

純利益:同100億円減の1650億円(市場予想1841億円)

第1四半期(9-11月期)の業績
  • 売上高:前年同期比3.3%減の6235億円(市場予想6747億円)
  • 営業利益:12%減の917億円(市場予想1097億円)
  • 純利益:3.5%減の709億円(市場予想755億円)
  • 国内ユニクロ事業の営業益は1.6%増の385億円
  • 海外ユニクロ事業の営業益は28%減の378億円
  • ジーユー事業の営業益は44%増の123億円
  • グローバルブランド事業の営業益は32%減の18億円
(CFO発言の詳細を追加し記事を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE