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イラン、事前に攻撃を通知-トランプ大統領に全面戦争回避の余地付与

更新日時
  • 国内で高まる怒りにはけ口を用意する一方、的を絞った攻撃
  • 今後の展開はトランプ大統領の出方次第-8日に声明発表

イランの最高指導者であるハメネイ師は8日、イランは米国に「強烈な報復」を行ったと述べたが、イラク国内の米軍駐留基地に対する的を絞ったミサイル攻撃は、全面戦争を回避するチャンスをトランプ米大統領に与えるものだった可能性がある。

  この攻撃による米国人の死傷者はなかったと米当局者が明らかにし、イラク側も被害はなかったと発表。イラク首相府によれば、イランは攻撃についてイラク政府に事前に通知していた。

  劇的な報復作戦が、イラク国民の間で高まる怒りにはけ口を与えるために慎重に計算された作戦だったことが示唆される。

IRAN-TEHRAN-QASEM SOLEIMANI-FUNERAL CEREMONY

ソレイマニ司令官の葬儀のために集まった群衆(1月6日)

  ワシントンにあるセンター・フォー・グローバル・ポリシーのファイサル・イタニ副ディレクターは、イランによる攻撃について、「周到に計画された対応だ」と述べた。

  イランのザリフ外相は攻撃後に、「相応の措置を完了」したと表明し、戦争を望んではいないとする立場を強調した。トランプ大統領は「全ては問題ない」とツイートした。

  ただ、トランプ氏の行動は予想が付かず、語調が変わる可能性もある。同大統領は米東部時間8日午前に声明を発表する。

  大統領はイランに繰り返し警告を発し、イランのミサイル攻撃を受けたツイッター投稿でも米国の軍事力に言及。一方でソレイマニ司令官殺害については先週、「戦争の阻止」を意図したものだとしていた。

原題:Iran’s Retaliation Offers Room for Trump to Calm Tensions(抜粋)
Iran’s Forewarned Strikes Give Trump a Path to Avert All-Out War

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