ゴーン被告の妻に逮捕状、証人尋問で偽証の疑い-東京地検
鈴木偉知郎
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東京地検は7日、偽証容疑で日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告の妻キャロル容疑者(53)の逮捕状を取ったと発表した。

ゴーン被告とキャロル容疑者(都内、3月)
同容疑者は昨年4月に東京地裁で行われたゴーン被告の会社法違反(特別背任)事件に関する証人尋問で虚偽の陳述をした疑い。現在ゴーン被告とともにレバノンに滞在している同容疑者が日本に入国すれば逮捕されることになる。ゴーン被告は保釈条件としてキャロル容疑者との接触を禁止されていた。
事件は、ゴーン被告が、日産の子会社から海外の販売代理店に対して送金する資金の一部を、同被告が実質的に保有する別の会社の口座に送金し任務に背いて日産に損害を加えたというもの。
発表によると、キャロル容疑者は、送金を行った海外販売代理店の役員に会ったことがあり、何度もメッセージのやり取りがあったにも関わらず、同役員と会ったかどうか記憶がないなどと自己の記憶に反する虚偽の陳述をした。
キャロル容疑者は11月のニューヨークでのインタビューで、ゴーン被告は日本では公正な審理が受けられないとして、フランスで裁かれるべきだと訴えていた。
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