コンテンツにスキップする

ゴーン被告逃亡、出入国管理の「大きな抜け穴」ふさぐ対応必要

更新日時
  • 同被告は日本の制度を攻撃してくるのではないか-小野寺元防衛相
  • プライベートジェットの大型荷物検査を4空港で義務化-国交省

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が中東のレバノンに逃亡した問題について、出入国管理の抜け穴を狙った行為であり、適切な対応が必要との声が政府関係者から上がっている。国土交通省は7日、プライベートジェットの大型荷物検査を4空港で義務化したことを明らかにした。

  自民党の小野寺五典・安全保障調査会長(元防衛相)は、ブルームバーグの取材に対し、今回の問題は法務省を含め出入国管理の「大きな抜け穴だったと思う」と指摘。

  「ゴーン被告は恐らく日本の制度、あるいは日本の企業文化を含めてかなり攻撃をしてくるのではないか。それが世界に発信されるということでの日本のダメージはかなり大きなものだ。単なるゴーン被告の出国だけではなく、そちらの影響が大きいと考えるべきだ」とし、政府はきちんと情報発信し対応すべきだとの考えを示した。

  ゴーン被告が出国する際、プライベートジェットの機内持ち込み荷物が空港でのエックス線検査を受けておらず、積み込まれたケースに隠れて出国した可能性があると報じられている。

  今回の問題を受け、6日以降、羽田、成田、中部、関西の4空港で空港施設の管理側の責任で大型荷物検査を義務化したという。検査対象となる大きさについては非公開。

  赤羽一嘉国交相によると、これまでは、プライベートジェットの場合、大型荷物検査は義務付けられておらず機長が検査をするかどうかを判断していた。機体全体が個人の所有であるため、一般の商用機のような不特定多数の人の安全性確保が求められるものではないという観点からだ。

Transport Minister Kazuyoshi Akaba News Conference As Japan Moves to Plug Holes Former CEO Carlos Ghosn Used to Flee

会見する赤羽国交相

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  国交省航空局安全部安全企画課航空保安対策室によると、国が保安検査を担うことは現時点で検討していない。

「司法制度無視する行為」

  森雅子法相は会見で、国交省に対し厳格な保安検査の実施を要請したと説明。保釈中の被告らの逃走防止などの法改正について、できるだけ速やかに法制審議会に諮問する考えを示した。

  自民党外交部会長の中山泰秀氏は同党の合同部会で「わが国のセキュリティーホール(抜け穴)が、水際対策で完全に防げなかった実態がある。セキュリティーホールを埋めていく努力を政府に対しても、ただしていきたい」と話した。また、部会終了後、記者団に対して「ゴーン被告の身柄をわが国に帰国させ、きっちりと日本の司法の下で裁判を受けさせることが大事だ」とも語った。

  法務省は、外国メディアを対象に記者説明会を開催。同省関係者は「日本の刑事司法制度が批判されており、正しいことを理解してもらう趣旨」だと述べた。

(情報を追加し更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE