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Photographer: Brendan Smialowski/Bloomberg
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米追加利下げ観測、イラン問題で強まる-ただし回数は1度だけ

  • トレーダーは2020年末までに0.25ポイントの利下げを予測
  • 米軍空爆によるイラン司令官殺害に相場は反応
The U.S. Federal Reserve building stands in Washington D.C.
Photographer: Brendan Smialowski/Bloomberg

世界的な地政学的状況を巡りさまざまな懸念が渦巻く中、トレーダーは米金融当局による追加利下げの確信を強めた。ただし、数カ月前に見られたような相当切迫した景気シナリオを織り込む展開からは程遠い。

  フェデラルファンド(FF)金利先物動向は2020年末までの0.25ポイントの利下げを完全に織り込みつつある。今月2日時点では70%近くの確率で織り込まれていた。米軍の空爆によってイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官が殺害され、中東の政局不安が高まると利下げ見通しは3日、一気に強まった。

  しかし市場動向が示唆する懸念の度合いは、昨年下半期と比較しても冷静さを維持している。昨年9月初めに見られた貿易戦争を巡る懸念は利下げ観測を強め、20年末時点のFF金利見通しは0.9%を下回っていた。現在は1.30%程度となっている。これは現在のFF金利実効レートを0.25ポイント下回る水準だ。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者スバドラ・ラジャッパ氏は、地政学を基に一段の利下げを織り込むのは「若干時期尚早だ」とした上で、「FF金利見通しは経済のファンダメンタルズにより連動する。ただしこれも高リスク資産が一段の売りを浴びた場合はすぐ変化する可能性は当然ある」と指摘した。

原題:Fed-Cut Bets Firmed on Iran Tension, But Just One Easing Is Seen(抜粋)

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