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トランプ大統領、イラン司令官殺害前にオブライエン補佐官に直接相談

  • トランプ氏が助言求め、政府専用機でオブライエン氏を迎えに
  • ポンペオ国務長官、マルバニー大統領首席補佐官代行らよりも重用

イランのソレイマニ司令官殺害を準備していたトランプ米大統領は、比較的新顔だが不可欠な存在へと急速に上り詰めた側近の助言を求めた。その側近とは、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)だ。

  オブライエン氏は2日、トランプ氏が滞在していたフロリダ州の会員制高級リゾート「マールアラーゴ」から2000マイル(約3220キロメートル)以上離れたカリフォルニア州パサデナで休暇中だった。他の主要な側近であるポンペオ国務長官、マルバニー大統領首席補佐官代行らも離れた場所で相談を受けたが、この問題で大統領の元に連れて行くため政府専用機が向かったのはオブライエン氏だった。

President Trump Hosts Paraguay's President Mario Abdo Benitez At The White House

ホワイトハウスでトランプ大統領(左)とオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)

撮影:オリバー・コントレラス/ SIPA USA /ブルームバーグ

  

  イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官は強い影響力を持ち、数十年にわたる中東の政情不安で暗躍していた。だが、その殺害は報復を招き、地域がさらなる混乱に陥るリスクがあるとの懸念から、ブッシュ(子)、オバマの両政権は殺害計画を実施しないと決定した。トランプ氏は大統領としての3年間で、最も今後に尾を引く軍事作戦を決断したと言える。

  オブライエン氏は静かなる忠誠心と、トランプ氏の意向が議論を呼びそうで米外交政策としてとっぴなものであっても進んで実行に移そうとすることから、ここ数カ月で同氏の信頼を勝ち取った。ただ、ソレイマニ司令官が「差し迫った」攻撃を計画していたとのトランプ氏の主張について議会と世論が詳細を求める中で、オブライエン氏は説明に追われる可能性がある。

  マールアラーゴに到着したオブライエン氏はトランプ氏にソレイマニ司令官の過去の経緯を説明し、同司令官がイラクやその他の場所で米国人への襲撃を計画しているとの機密情報を報告。軍司令官らがトランプ氏に殺害計画が成功したと伝えた際もその場にいたという。さらに週末を通してトランプ氏と事後対策を協議し、5日には大統領専用機でともにワシントンに戻った。

原題:
As Middle East Tensions Flare, Trump Finds Solace in New Adviser(抜粋)

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