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北朝鮮の金委員長、新たな戦略兵器を世界は近く目にする

更新日時
  • 「衝撃的な行動」とる、敵視政策続けば非核化実現せずとも発言
  • 核実験再開や非核化交渉打ち切り明言せず、米との対話の余地残す

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は同党中央委員会の総会で、同国の新たな戦略兵器を世界は近い将来目にすると述べ、米国に対し「衝撃的な行動」をとるとも語った。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が1月1日伝えた。

  KCNAによれば、金委員長は4日間開催され12月31日終了した同総会で、「世界は近い将来、北朝鮮が新たな戦略兵器を保有するのを目にするだろう」と言明。この新たな兵器システムは科学者や設計者、「軍需産業分野の労働者」によって、「完璧に実行」済みと説明したという。新たな戦略兵器の詳細や配備時期は示さなかった。

  金委員長は従来、1月1日にテレビ放映される新年の辞で大きな政策シフトを発表してきたが、今回の発言は同日早朝に公表された。

  委員長は核実験再開や米国との非核化交渉打ち切りを明言することはせず、トランプ大統領に対話の余地を残した。ただ、米韓軍事演習や朝鮮半島に配備される米国の新兵器、制裁に不満を表明。米国の行動によって、核兵器の実験や米国を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射の一時停止措置を再検討せざるを得なかったと述べた。

  KCNAは金委員長が「このような条件の下で、われわれが一方的にコミットメントに縛られる理由はもはやないと強調した」と伝えている。

Return of Rocket Man

Missile tests under Kim Jong Un

Sources: South Korea Ministry of Defense and Center for Nonproliferation Studies

  米国の反応は抑制的なもので、トランプ大統領はフロリダ州で記者団に、金委員長が非核化に合意したとの過去の発言を繰り返した上で、「彼は約束を守る男だと思う」と語った。

  また、ポンペオ国務長官はKCNAが伝えた金委員長の発言後、FOXニュースに「金委員長が正しい決断を下し、紛争と戦争ではなく、平和と繁栄を選択することを望んでいる」と述べた。

  金委員長はまた、経済上の目に見える結果のためだけに将来の安全保障を断念することはないとし、米国が北朝鮮への敵視政策を続けるなら、朝鮮半島の非核化は決して起こらないとも言明。米国が敵視政策をやめ、永続的な和平メカニズムが設定されるまで、北朝鮮は国家の安全のために必要不可欠な戦略兵器を着実に開発していくと付け加えた。

  さらに、米国からの核の脅威を封じ込め、長期の国家安全を保証できる強力な核抑止力について、常に警告していくとも語り、北朝鮮の抑止力の規模や深さは米国の今後の態度次第で「調整」していくと説明した。

原題:Kim Says North Korea Not Bound to Test Freeze, Built New Weapon、Kim Jong Un Says World Will Witness New Strategic Weapon Soon(抜粋)

(第6段落にトランプ米大統領、第7段落に米国務長官の発言を追加して更新します)
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