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ゴーン被告の出国手口、楽器ケースや夫人首謀など飛び交う諸説

更新日時
  • 楽器ケースに身を潜めて楽隊と一緒に出国-レバノンのテレビ報道
  • 日本の検察が新たな情報入手、出国のきっかけに-仏ルモンド紙

ゴーン被告はどうやって厳しい監視の目を逃れ、「不正な法制度」の日本を出国できたのか。今は国際的な逃亡者となったゴーン被告の、ハリウッド映画ばりの脱出劇を巡って、メディアやインターネットで多種多様な臆測が飛び交っている。

Former Nissan Chairman Carlos Ghosn Visits Tokyo Court For Pretrial Hearing

弁護士事務所を出るゴーン被告(5月23日)

撮影:ブルームバーグ

  レバノンのテレビ局MTVは、ゴーン被告が東京の自宅にクリスマスの音楽を演奏する楽隊を招き、自身は大型の楽器ケースに身を隠して楽隊と一緒に出国したと、情報源を明示せずに報じた。出国後はトルコを経由して、プライベートジェットでレバノン入りしたという。

  フランスのルモンド紙が情報源を明示せずに詳細に伝えたところによれば、出国はキャロル・ゴーン夫人がトルコ在住の親族や知人と協力して計画。被告は日本の地方の空港からトルコを経由して、夫人を伴ってIDカードを使ってレバノンに入国したという。スイスの銀行やドバイなどのオフショアセンターから新たな情報を日本の検察当局が入手した可能性があることから、それが出国を決断させたようだと報じた。

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  一方でレバノンのアンナハル紙は、ゴーン被告がフランスのパスポートを用いて合法的にレバノンに入国したと報道。同被告はレバノンとフランス、ブラジルの国籍を有しているが、パスポートはすべて取り上げられている。一方、ゴーン被告がレバノンのアウン大統領と会見したと一部で報じられたが、大統領府は事実ではないと否定した。

ベイルートのゴーン被告住宅

撮影: Bloomberg)

  フランスの新聞、レゼコーはゴーン被告が偽装パスポートを用いて他人に成り済まし、見つかる可能性が低い地方の空港から日本を出国した可能性があると報じた。

  英ガーディアン紙はレバノン支配層の匿名の有力者の話として、レバノン当局者らは政治指導者らから、ベイルート空港でゴーン被告の入国手続きを無視するよう指示を受けていたと伝えた。

  フランス外務省はゴーン被告がどのように出国したかわからないと発表。レバノン外務省は声明で、ゴーン被告は同国に合法的に入国したとした上で、どのように日本を出てベイルートに到着したかは知らないと明らかにした。日本の外務省は1月1日に電子メールを通じて、この件を調査中でありコメントできないとした。

  同日付朝日新聞によれば、12月29日夜に関西空港からイスタンブールに向かったプライベートジェットが1機あるとの国土交通省の記録を引用して、ゴーン被告が関空から出国した可能性があると報じた。ウォールストリート・ジャーナル紙も飛行追跡データを基に、ボンバルディア製の長距離ビジネスジェット1機が関空から離陸、30日朝にイスタンブールに到着したと報道。

  ソーシャルメディアでは、ゴーン被告が出国したとされる日に日本からイスタンブールに向かったプライベートジェットのフライト情報が拡散している。

  ゴーン被告は年末年始の休暇明けにレバノンの自宅で記者会見をすると見込まれている。一方、日本の警察および出入国管理当局は釈明に追われそうだ。

Year in Pictures Photos Best tout Carlos

ゴーン被告、2019年3月

撮影:Takaaki Iwabu ブルームバーグ

原題:Ghosn Escape Theory: Music Box, Private Jet, French Passport (1)(抜粋)

(第6段落以降に情報を追加して更新しました)
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