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金委員長の新年の辞、トランプ大統領に伝える北朝鮮からのメッセージ

更新日時
  • 対米交渉期限の翌日、1月1日にテレビで全国放映の公算大
  • 核実験・弾道ミサイル発射再開か、それとも非核化に再度チャンスか

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、トランプ米大統領が交渉条件を緩和しなければ、「新たな道」を見つけることになると警告してきた。この道がどこにつながるのか、北朝鮮が非核化交渉の期限として一方的に定めた今年末から数時間後、世界は知ることになる。

  金委員長は1月1日午前にテレビで全国放映される2020年の新年の辞で、米国を攻撃できる核兵器の試験再開などで対立を激化させるか、それとも交渉再開で関係改善を図るのか、どちらかのメッセージを伝えることになる。過去の新年の辞では、17年は大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射準備の「最終段階」にあると述べ、18年は韓国との対話に道を開いた。

  今回は対立激化を示すとみられる兆しが多い。金委員長は米朝首脳会談後のトランプ政権に対し不満を募らせ、短距離ミサイル試射を記録的なペースで再開。約2年前からのICBM試射・核実験の一時停止措置を取りやめると何度も警告している。   

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2019年1月1日に金正恩氏が行った「新年の辞」の模様を眺める男性(ソウル)

Photographer: JUNG YEON-JE/AFP

 

  

  30日の朝鮮中央通信(KCNA)は、朝鮮労働党中央委員会の2日目の総会で、金委員長が国の主権と安全保障を完全に確実なものにするため、積極的かつ攻撃的な措置を講じる必要があると強調したと伝えた。

  31日の同通信によれば、中央委総会は次の議題として「重要な文書」を討議する予定だ。文書の具体的内容は明らかにしていない。

  国際危機グループ(ICG)で北東アジアおよび核関連政策について助言するシニアアドバイザーの金杜妍氏はこの報道について、「米政権が今年末までに満足できるディールを示さなければ、北朝鮮は来年にもっと強硬なアプローチをとる計画であることを示唆している」と指摘。その上で、「どのような形や規模で挑発行為が来年起きるかは分からない」ともコメントした。

  北朝鮮が新たな道を示しても、挑発や非難、挑戦的態度を繰り返す過去の姿勢と大して変わらないものになるだろう。資源に乏しく経済規模の小さい北朝鮮に可能な新たなイニシアチブは限られる。

  金委員長にとって一つの中間的な選択肢は、米国を射程に収めるICBM試射や核実験の一時停止を終了させることだ。北朝鮮は05年と13年にこうした停止措置の解除後数カ月で挑発行動を再開している。

金委員長の核プログラム、米国本土攻撃は可能か-QuickTake

原題:North Korea Signals Escalation Ahead of Kim’s Big Speech (2)(抜粋)

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