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超低利回りを前提にするならリスク、財政支出拡大に潮目変わる可能性

  • 「世界的に財政支出が芽生えている」とルーミスのストークス氏
  • 政府支出が利回りを押し上げる臨界点に達する時期の見極めが課題に

これからの10年間は債券投資家にとって厳しい時代の幕開けかもしれない。国債の歴史的な強気相場を維持してきた条件がはがれ落ちるためだ。

  世界的な危機以降、各国・地域の中央銀行による前例のない措置が景気刺激で中心的役割を果たし、世界中で利回りの伸びを抑制してきた。しかし、今では財政拡大へのシフトが強まりつつあると見られ、金利を押し上げる可能性がある。緊縮財政は欧州で後退し、アジアで歳出策が導入されつつある。米政府借り入れは向こう数年間について過去最高を更新する方向だ。

  経済協力開発機構(OECD)は2018年に国内総生産(GDP)比で2.9%だった世界の財政赤字が各国・地域の政府支出を背景に20年は3.3%に拡大すると推計している。

  投資家にとって面倒なのは、政府支出が利回り押し上げにつながる臨界点にいつ達するかを見極めることだ。各国・地域の中銀は大規模な刺激策を継続しており、今はまだ初期的な段階だ。

  ルーミス・セイレスのポートフォリオマネジャー、エレーン・ストークス氏は「これが次の10年の展開だ。世界的に財政支出が芽生えているが、政策協調の段階には至っていない」と指摘。「今後5-10年はそれが市場の要素になり、そこが市場の向かう場所だ。われわれは金利低下の状況から金利上昇の状況に考えを切り替える必要がある」とした。

Global rates sell-off has shrunk the pool of negative-yielding debt by a third

原題:
The Bedrock of Ultra-Low Yields Is at Risk as Fiscal Tide Turns(抜粋)

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