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2019年初めの1万ドル投資、予期せぬ方面から高いリターン

  • リターンが際立ったのはロシアとギリシャ、ウクライナの資産
  • 米中貿易戦争や英EU離脱など地政学的問題でも市場は驚異的回復力
relates to 2019年初めの1万ドル投資、予期せぬ方面から高いリターン

Photographer: Bloomberg Daybreak

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Photographer: Bloomberg Daybreak

2018年は一見してすべての資産クラスが敗者だったが、19年は反対に多くの投資機会に恵まれた。最大の勝ち組の一部は市場が予期していなかった方面にあった。

  今年は米中貿易戦争のエスカレートや英国の欧州連合(EU)離脱問題など地政学的事象が目立ったものの、米連邦準備制度を含む中央銀行のハト派転換といった要因が市場を支えた。悪材料が断続的に入ってきたにもかかわらず、市場は驚異的な回復力を見せた。

  Axiトレーダーのチーフアジア市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「これは少し楽しい取引だった。全体的なトレンドは上向き」で、相場の一時的中断の反転に賭ければ全体的に事実上全ての資産で良い結果をもたらしたと述べた。

  業界の注目の大部分は米国や世界の株式市場でベンチマークの記録に集まっているが、他にも今年の相場動向で目立った市場がある。以下に最も際立った動きを挙げ、年初に1万ドル投資した場合のリターンをチャートに示した。

ロシア

  米国がロシアに新たな制裁を複数回発動した今年、ロシア政府は7週間にわたる抗議デモに揺さぶられたが、ロシア株はドル建てのトータルリターンベースで世界最高となり、通貨ルーブルは世界2位のリターン。原油価格の安定を受けてロシアの中央銀行は5回の利下げを実施し、相場回復を後押しした。

Restoring Russian Greatness

How $10,000 invested in Russian equities performed during the year

Source: Bloomberg

  ハーミーズ・インベストメント・マネジメントのクレジット責任者、フレイザー・ランディ氏は政治的逆風にもかかわらず、ロシア企業は「概して素晴らしい状況だ」と述べ、原油価格や外国為替市場の安定から恩恵を受けたコモディティー生産者などの多くは「めったにない好調さだ」と指摘した。

ギリシャ

  今年の株式市場パフォーマンスでロシアとしのぎを削ったのはギリシャだ。金融危機と国際通貨基金(IMF)の救済で始まった激動の10年は今、株式と債券の両方の見事な上昇で終えつつある。

Out of the Recovery Ward

How $10,000 invested in Greek bonds performed during the year

Source: Bloomberg

  同国の改革は奏功し始めており、7月の総選挙で新民主主義党(ND)が急進左派連合(SYRIZA)を打倒した。欧州中央銀行(ECB)からの緩和マネーに支えられ、ギリシャは10月にマイナス金利で借り入れが可能になり、10年物国債相場はブルームバーグ・ニュースが追跡する主要19市場の年初来上昇率で最大を記録した。

ウクライナ

  ブルームバーグが追跡した130以上の通貨で世界最高のパフォーマンスを今年見せた通貨はウクライナのフリブナだ。ロシアのクリミア侵攻に伴う通貨下落の後で、10%程度の変動が3年にわたり続いたが、今年は安定した上昇がほとんど途切れなかった。IMFプログラムの一環としての市場寄りの改革パッケージで、中銀は金利の大幅引き下げを実施し経済成長を促進。フリブナの市場価値は今年他のすべての通貨よりも急速に高まった。

Pardon Me?

How $10,000 changed into Ukrainian hryvnia appreciated during the year

Source: Bloomberg

原題:
What Putting $10,000 in These Assets Would Have Returned in 2019(抜粋)

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