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フラッシュクラッシュ再来あるか、トルコリラ・円には要注意

2020年の為替相場は今年初めに起きたフラッシュクラッシュのような瞬間的な円急騰を再び目の当たりにするのだろうかー。その震源地になりかねないと市場関係者が警戒するのは、日本の個人投資家が抱える大規模なトルコリラ買い・円売りポジションだ。

  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、トルコリラ・円は「日本の個人投資家がほぼロングを一手に担っている通貨ペア」であり、警戒が必要だと指摘する。米中貿易協議がひとまず第一段合意に達し、市場には楽観ムードも漂うが、トルコリラの下落で個人投資家の買い持ちが何らかの理由によりストップロスに巻き込まれれば、「円全体に波及するリスクが多少なりとも残っている」と語る。  

リラ下落で買い持ちコスト悪化との指摘も

  東京金融取引所のFX取引データによると、個人投資家のトルコリラの対円での買い越しは12月26日時点で26.5万枚。今年1月3日早朝のフラッシュクラッシュでは、トルコリラ・円は9%急落し、同月時点で2日25.6万枚だった買い越しは一気に4.3万枚減少した。

  当時はドル・円も巻き込まれる形で4%近く急落し、一時9カ月ぶりに105円を割り込んだが、今回は同様な状況が起きたとしても、国内輸入企業の買い注文が相場の下支えになるとの見方もある。りそな銀行市場トレーディング室クライアントマネージャーの井口慶一氏は、「年初のフラッシュクラッシュを見た後で、国内輸入企業もドル買いオーダーを預けて長期休暇に入るはず」と指摘。「円高リスクがないとは言えないが、実際107-105円ぐらいのところにオーダーが集まり始めているので、1月3日のように何円も動くと言うことは考えにくい」とみている。

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