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【先週の新興国市場】リスクオン続く-株・通貨の指数1年半ぶり高値

  • 新興国ETFに記録的な資金流入-投資家の楽観示す
  • 中国は1月1日から一部のハイテク部品などの輸入関税引き下げ

先週の新興国市場では株式と通貨が上昇し、ともに1年半ぶりの高値となった。米中貿易交渉の「第1段階」合意に対する期待感に支えられていた株式相場は27日、世界的なテクノロジー株買いの流れで一段高となった。市場はリスク資産に対する前向きなトーンを保ったまま年末を迎えようとしている。

  新興国を対象とした上場投資信託(ETF)には42億ドル(約4600億円)という記録的な規模の資金流入があった。このことも投資家の楽観を示唆する。

  12月27日終了週の主なニュースは以下の通り。

ハイライト:

  • 中国政府は1月1日から冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品などへの輸入関税を引き下げると発表した
    • 中国当局は2020年初めに国有企業改革に関する3カ年行動計画を発表する。中国証券報が伝えた。国有企業部門の業績向上と世界に通用する企業の創出が狙いだという
    • 中国による米国産大豆の輸入は11月に1年8カ月ぶり高水準に増加した。米国からの輸入は260万トンと、10月の約110万トンから増加
  • 香港ではクリスマスイブもデモ隊が民主化拡大を要求して街頭やモールを占拠。機動隊が繁華街で群衆に催涙ガスを放つ事態となり、20人余りが負傷した
  • トランプ米大統領は北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射すれば、米国は「対応する」と言明した
  • サウジアラビアの裁判所は、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏がイスタンブールのサウジ領事館で昨年殺害された事件を巡り、5人に死刑判決を言い渡した。ただ、関与が疑われたムハンマド皇太子に近い元政府高官2人は罪に問われなかった
資産別指数(ニューヨーク時間27日午後4時20分現在):週間
MSCI新興市場指数+1.0%
MSCI新興国通貨指数+0.3%
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て国債指数(26日まで)+0.9%


アジア:

  • 中国の工業企業利益が増加に転じた。生産者物価の下落率が縮小し、内需も改善した。11月の工業利益は前年同月比5.4%増。10月は9.9%減と記録的な落ち込みとなり、3カ月連続の前年割れだった
  • 韓国の12月1-20日の輸出は前年同期比2%減少。このままいけば12月月間の輸出減少率は1桁台にとどまる可能性があり、世界の製造業が底入れしつつあることを示唆した。11月までは6カ月連続で2桁減を記録していた

EMEA:

  • サウジアラビアとクウェートは両国国境の中立地帯における原油生産を約4年ぶりに再開することに合意した。中立地帯にある油田は、日量50万バレルの生産能力を備え、石油輸出国機構(OPEC)加盟国で生産量下位3カ国の先月の生産量を上回る
  • ウズベキスタンでミルジヨエフ大統領が就任して以来初となる下院選挙の投票が行われ、政権を支持する与党が勝利した。ミルジヨエフ氏は27年余りにわたって同国で独裁体制を敷いたカリモフ前大統領の死去後、2016年に大統領に就任した

中南米:

  • ブラジルのボルソナロ大統領が退院した。大統領は公邸の浴室で23日に転倒し入院。一時的に記憶を失ったが、その後回復したという。大統領府によると、頭部スキャンで異常は見つからなかった
  • アルゼンチンの長期発行体デフォルト格付けを、フィッチ・レーティングスが「CC」に引き上げた。同国政府がドル建て短期国債(LETES)の返済を延期すると通達したのを受け、「ディストレスト債務交換」の形のデフォルト(債務不履行)と見なして格付けを「RD(部分的デフォルト」に引き下げていたが、元に戻す形となった
今後発表のデータ
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原題:Risk-On Mood Lingered in Quiet Trading as Stocks Rose: EM Review(抜粋)

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