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太陽誘電社長、20年のMLCC需要増を予測-中国の5G投資追い風

  • 基地局向けはファーウェイとZTEからのものが多い
  • MLCCは電圧を安定させたりノイズを取り除いたりする部品

太陽誘電の登坂正一社長は、次世代通信規格(5G)の普及が本格化する2020年は、主力製品の積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要が一層高まるとの見方を示した。中国での5G投資が追い風となる。

  登坂社長は26日のインタビューで、5Gの電波を送受信する基地局に使うMLCCの注文は、中国の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)からのものが多いと説明。スマホやデータセンター向けの需要も旺盛で「MLCCはここ5年、10年は伸びていく」とみている。現時点の工場の稼働率は85%程度。

  MLCCは電圧を安定させたりノイズを取り除いたりする部品で、スマホや基地局のほか、車など幅広い製品に使われる。4Gではスマホ1台当たり700ー800個使われていたが、5Gになると1000個程度に増える場合もある。太陽誘電はMLCCを含むコンデンサーが売上高全体の6割超を占める。

  登坂氏は20年秋に予定される米アップルの5Gモデル投入による生産増も「当然織り込んでいる」と述べた。またファーウェイは同年に約1億台の5G対応スマホを販売すると予測した。   

  10日にはMLCCの技術を活用した全固体電池を開発したと発表した。20年度中にサンプルを出荷し、21年度中に量産を開始する。量産は村田製作所やTDKよりは遅くなる格好だ。

  登坂社長は「全固体電池のスペックそのものが使う側で決まっていない」と述べ、太陽誘電の参入時期が「早いか遅いかは今の市場の中で意味を成していない」と述べた。

  太陽誘電の株価は年初の2倍超に上昇した。登坂社長は顧客の多様化が進んだことで「ボラティリティーが減ってきたことが評価されてきた」と分析した。

株価は年初の2倍超に上昇
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