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Photographer: da-kuk/Getty Images
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ウォール街のレバレッジドローン担当者、新年にリスクテーク再開へ

  • 安全資産を志向した投資家の心理一転、高リスクジャンク債に追い風
  • 2020年レバレッジドローン市場の最初の試金石はプレシディオとザヨ
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Photographer: da-kuk/Getty Images

2.5兆ドル(約274兆円)規模のレバレッジドクレジット市場のバンカーは再びリスクを取る準備を整えている。

  今年は投資家の安全資産志向を受け、大手銀行のバランスシートに20億ドル余りのレバレッジドローンが積み上がり不安定な1年になったが、引受金融機関は来年、投資家の受け入れ姿勢が改善すると見込んで高リスクローン発行の新たな波に乗る構えだ。

  銀行は複数のレバレッジド・バイアウト(LBO)を支援するレバレッジドローン債権の販売を行いつつ、売れ残ったローン債権を1月に減らし続けることができると期待を強めている。投資家は2019年の大半にわたり、格付けが「BB」級の比較的安全なジャンク債を選好したが、投資センチメントが一転し12月には「CCC」級の格付け債に追い風が吹いた。

  クレディ・スイス・グループの米レバレッジドファイナンス資本市場共同責任者マーク・ウォーム氏は「金利が長期にわたり低水準で推移する見通しからBB格で資金を待機できるという見方があった」と述べた上で、力強い経済指標を受けてリスクテークが促進されるだろうと予想した。

最初の試金石

  レバレッジドローン債権に対する市場の投資意欲を見極める最初の試金石は、BCパートナーズによるプレシディオ買収のための14億ドル相当のローン債権などの募集だろう。引受金融機関は買収が予定通り今月完了できるようこれらの債権を既に帳簿に計上したが、1月に投資家向け販売を開始する可能性があるとブルームバーグが先に報じている。

  また、デジタル・コロニー・パートナーズとEQTパートナーズによる情報技術(IT)インフラ会社ザヨ・グループ・ホールディングスの買収費用を賄う数十億ドル規模のローンと債券の発行も2020年の早い時期に予定されている。

  ウォーム氏によると、プライベートエクイティー(PE)会社もデット(負債)で資金調達する必要のある新たな案件を着実に進めていく見通し。

原題:Wall Street Leveraged Debt Desks Set to Dial Up Risk in New Year (抜粋)

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