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ウーバー、共同創業者カラニック氏が取締役退任へ-新事業に注力

更新日時
  • カラニック氏は保有していたウーバー株も全て売却、完全に関係解消
  • カラニック氏との関係が完全に絶たれ株価にプラスとウェドブッシュ

配車サービスを手掛ける米ウーバー・テクノロジーズは24日、共同創業者で元最高経営責任者(CEO)のトラビス・カラニック氏が同社取締役を31日付で退任すると発表した。カラニック氏(43)は、さまざまな議論を巻き起こしながらもウーバーを世界で有数の時価総額を誇る新興企業に成長させた功労者の1人だが、これで完全に関係を解消することになった。

  同氏は保有していたウーバー株も全て売却しており、今後は新しいビジネスと慈善活動に注力する計画だ。

  カラニック氏はギャレット・キャンプ氏と共に2009年にウーバーを創業。サンフランシスコで実験的に高級車ハイヤーサービスを行っていた同社を、フードデリバリーや貨物配送まで手掛ける世界的な運輸・物流企業に育て上げた。

  しかしカラニック氏は社内で不祥事が相次ぎ発覚したことを受け、17年6月に事実上CEOの座を追われた。カラニック氏の批判者は、同氏の攻撃的で時に無謀な経営スタイルが女性に敵対的な職場環境を生み出したなどと指摘した。

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トラビス・カラニック氏

  カラニック氏は24日の発表資料で、「ウーバーは過去10年間、私の生活の一部だった」とし、「10年を締めくくるのに当たり、上場も達成したことから、自分の現在のビジネスと慈善事業に集中すべき時が来たようだ」と説明した。

  同氏はこの1年、スタートアップ不動産企業クラウドキッチンズの設立に携わってきた。この企業は、料理宅配サービスのドアダッシュ、ウーバーイーツなどからの注文を処理するスペースが必要なレストラン事業者に、フル装備の調理スペースを提供している。

  24日の米株式市場でウーバー株は一時、前日比1.7%高となった。終値は0.4%高の30.44ドル。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストは、カラニック氏との関係が全面的に絶たれることで、ウーバーの株価にはプラスに作用する可能性があるとの見方を示した。

原題:Uber’s Kalanick to Leave Board, Severs Last Ties to Company (1)(抜粋)

(カラニック氏のコメントなどを追加して更新します)
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