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中国、ゴールドマン並みの投資銀行育成狙う-来年の金融開放にらみ

  • 国際的に見て証券・投資銀行分野の中国系プレーヤーは小粒
  • 証監会は声明で「空母サイズ」の投資銀行創設に期待表明

中国は先週、初めての国産空母を就役させた。今度は「空母サイズ」の投資銀行を誕生させ、ウォール街の大手と渡り合うという任務に取り掛かる。

  中国は来年、45兆ドル(約4920兆円)に上る金融業界の開放を大きく進めることにしており、当局は米ゴールドマン・サックス・グループなどと肩を並べる自前の投資銀行強化に取り組んでいる。

  中国工商銀行などを擁する商業銀行セクターとは異なり、国際的に見ると証券・投資銀行分野は規模の小さいプレーヤーがひしめき合っている。このため、中国政府の新たな目標は中信証券を中心に130を超える証券会社の合併を促していくことと考えられている。

  安信証券の蒋中煜アナリスト(上海在勤)は「国内の銀行や保険、または世界の同業と比べると中国の証券は金融市場で意味のある役割を果たすには規模が小さ過ぎる」と指摘。「中国資本市場の発展にはヘビー級の会社が必要だ」と話す。

Minnows vs Whales

China's 131 brokers equal one Goldman, as ICBC towers

Source: Bloomberg

  中国国内証券131社の資産を合わせてようやくゴールドマンと肩を並べ、フルサービスをそろえる投資銀行になるにも程遠い状況だ。

  来年12月には外国証券会社による中国国内の完全出資が認められる予定で、対抗できる中国系プレーヤーの育成が喫緊の課題となっている。

  UBSグループやJPモルガン・チェース、野村ホールディングスは既に中国合弁の過半出資が認められ、ゴールドマンとモルガン・スタンレーなどもそれに続こうと当局に申請中だ。

  中国政府は経済の支え手として同業界により大きな役割を果たすよう促しており、今後は規模がますます重要になってくる。ブルームバーグが集計した中銀データによると、中国の昨年のファイナンス2兆9000億ドルのうち、債券・株式発行による調達は4分の1に満たず、残りは銀行借り入れとなっている。

In a wild ride, Chinese brokerages end year on high note

  中国証券監督管理委員会(証監会)は先月の声明で、「空母サイズ」の投資銀行創設に期待を表明。業界内の統合を支援し、資本増強を進め、サービスを拡大、「国際化」を推進する考えを示した。

  中国銀河国際金融は15日のリポートで、中国がより大きな投資銀行を育成する中で、中信証券が「潜在的な政策支援による追い風を受ける良い位置にある」と分析。ウォン・チ・マン、マーク・ラウ両氏は「資本基盤やM&A(合併・買収)強化支援など、より具体的な施策が近く打ち出されるとわれわれは考えている」と指摘した。

  中信証券は可能性のある買収計画についてコメントを控えた。

原題:
Goldman Sachs Beware: China Plans ‘Aircraft Carrier-Sized’ Rival(抜粋)

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