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英テスコ、中国サプライヤーの強制労働疑惑を調査-中国政府は反発

  • テスコのXマスカードに受刑者が強制労働訴える書き込みと英紙報道
  • 中国サプライヤーは「ばかげており、中傷だ」と主張

スーパーマーケットをチェーン展開する英テスコが、クリスマスカードの中国サプライヤーとの取引を停止した。強制労働を訴える受刑者による書き込みがカードにあったとの報道を受けた措置だが、中国政府は反発している。

  中国外務省の耿爽報道官は23日の記者会見で、強制労働疑惑は元受刑者が「演出したドラマ」だと述べた。テスコは中国でのカード生産が強制労働によるものだとの新聞報道を巡り調査するとしている。

  英紙サンデー・タイムズによれば、テスコで購入したクリスマスカードをロンドンに住む6歳の少女が開けると「私たちは中国・上海の青浦刑務所にいる外国人受刑者で、意思に反して労働を強いられています。どうか私たちを助け、人権団体に知らせてください」と書かれていた。

  同紙のこの記事を執筆したピーター・ハンフリー氏は以前、同じ刑務所に収容されていた。同氏は中国で企業の不正行為を調査する仕事をしていたが、恐らくこの仕事が理由で罪状がでっち上げられ収監されたと考えており、「中国での発注もしくは生産を全面的にやめるしか、企業側に防ぐ手だてはない」とブルームバーグとのインタビューで述べた。

Tesco Christmas card

書き込みがあったテスコのクリスマスカード

  テスコは22日、この中国工場で生産されている全てのカードを売り場から引き揚げたと発表。同社の規定に反して刑務所の労働力が使われていたことが調査で判明すれば、同工場はテスコのサプライヤーリストから「即時かつ恒久的」に排除されると資料でコメントした。

  欧米企業が中国での生産に頼る中で、請負業者側は刑務所の労働力を使っていると繰り返し報じられてきた。こうした書き込みは米国のウォルマートやサックスが販売した製品でも以前見つかっている。

  テスコはサプライヤーの浙江雲広印業は独自監査を受けており、先月にも監査が実施されたが、規定違反の証拠は見つからなかったと説明した。

  浙江雲広の担当者は23日の電話取材に対し、報道は「ばかげており、中傷だ」と主張。この担当者は名前を明かさず「われわれの工場とわれわれの国を中傷したいのだろう」と話した。青浦刑務所に電話したが、応答はなかった。

原題:China Denies Report of Forced Labor Over Tesco Christmas Cards(抜粋)

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