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豪州の森林火災が深刻化-モリソン首相、休暇切り上げ急きょ帰国

  • 週末だけで200戸近い住宅が被災-犠牲者数、増え続ける
  • 政治の無策示す例としてトゥンベリさんがニュースをリツイート

オーストラリアで甚大な被害をもたらしている森林火災の勢いが衰えない。週末だけで200戸近い住宅が被災し、新たな犠牲者も出ており、死者数は9人に増えた。

  豪州全土で23日現在、約200カ所で火災が発生している。最も人口の多いニューサウスウェールズ州では、森林火災のシーズンが始まってから800戸近くが失われた。こうした危機的状況はサウスオーストラリア州にも広がり、週末に86戸が被災したもようだ。

Firefighters Continue To Battle Bushfires As Catastrophic Fire Danger Warning Is Issued In NSW

バーゴでの火災(12月21日)

撮影:デヴィッド・グレイ/ゲッティイメージズ

  事態の悪化を受け、ハワイで家族と休暇中だったモリソン首相は急きょ帰国。休暇旅行を公表していなかった同首相は「心配」させたとして謝罪したが、気候変動と豪州の森林火災が関連しているとの見方からは引き続き距離を置いた。

  スウェーデンの活動家グレタ・トゥンベリさんは、豪州の森林火災を気候変動対策で政治的行動が欠如していることを示す新たな例として捉え、森林火災が住宅に迫っているニュース報道をリツイートした。

  パリ協定のコミットメント達成を目指すとしているモリソン首相は、豪州の主要輸出産品である石炭の販売を増やしたいとも表明している。

  同首相は23日のテレビインタビューで、「豪州は気候変動で行動を起こしている」と説明した上で、炭素排出量をさらに減らすべきだとの要求は「無謀」だと主張。「雇用を壊し、経済を破壊する無謀な目標にわれわれは関与しない」と語った。

  ニューサウスウェールズ州では約100カ所で火災が起きている。クイーンズランド州とビクトリア州、ウエスタンオーストラリア州も今回の火災シーズンで打撃を受けており、多くが無給のボランティアで構成される消防士がぎりぎりの対応を迫られている。

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原題:
Wildfire-Weary Australians Eye Christmas Blighted by Blazes (1)(抜粋)

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