コンテンツにスキップする

トヨタ:ドライバー不足で部品の物流を抜本改革、自社トラックで集配

  • 従来は部品メーカー側からトヨタ工場に個別配送する方式
  • 本社エリアでも来年から着手、今後2年で新たな輸送方式を拡大へ

トヨタ自動車はトラック運転手の減少や環境問題の高まりを受けて国内の部品輸送の効率化に取り組む。個別の取引先に自社の工場へ部品を届けさせていた従来のやり方をトヨタが手配したトラックが部品メーカーを巡回して集荷する集荷する方式を強化する。

  トヨタは20日、新しい輸送方式を来年9月から東海地域で開始すると発表した。九州・東北地域では先行して部分的に新輸送方式を導入しており、今後、本社がある東海地方も対象に加えて仕入れ先約200社を対象に2年間で切り替える予定。それ以降も新輸送方式を段階的に拡大していくという。

  トヨタの成長の原動力となったトヨタ生産方式では必要な物を必要な時に必要な数だけ運ぶ「ジャスト・イン・タイム」を部品物流の基本とし、仕入れ先がそれぞれトヨタの工場に出向いて部品を届ける方式が定着していた。

  長時間労働などを背景に国内のトラック運転手は不足傾向にあり、全日本トラック協会によると約7割の事業者が労働力の不足を感じている。トヨタは2030年にトラック運転手は15年比で26%減少すると試算しており、少子高齢化により今後状況はさらに深刻化するとみられ、トヨタも長年の慣行を改めて対策に取り組む。

  トヨタによると、従来の仕入れ先が個別に輸送を行っていた方式に比べて、先行して導入した地域では約12%少ないドライバーで輸送が可能になった。また二酸化炭素の排出量においても約6%の削減につながったという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE