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アジアIPO、来年も大型案件続くと期待-10~12月は10年以来の活況

  • アジアでのIPO・上場、10-12月に入り総額436億ドルに拡大
  • シティやモルガンSなどは来年上期にさらなる大型案件を予想
Alibaba Raises $11 Billion in Hong Kong Market Rocked by Unrest
Photographer: Paul Yeung/Bloomberg
Alibaba Raises $11 Billion in Hong Kong Market Rocked by Unrest
Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

アジア太平洋地域の新規株式公開(IPO)は10-12月(第4四半期)に約10年ぶりの活況となる見込みで、域内の投資銀行は2020年の好調な滑り出しに向け準備を進めている。

  投資家と発行体企業は米中貿易摩擦や他の地政学的リスクにも動じておらず、シティグループやモルガン・スタンレーは来年1-6月(上期)にさらなる大型案件を見込んでいる。期待される案件には、タイのアルコール飲料メーカー、タイ・ビバレッジの醸造事業のシンガポール上場や、中国の飲料メーカー、農夫山泉の香港IPOが含まれる。

Decade High

Asia Pacific IPOs and local-market debuts rise to $43.6 billion

Source: Bloomberg

  アジア株の指標は今週、1年半ぶりの高値を付けた。貿易摩擦や香港の混乱を巡る懸念が一時後退する中、一部企業はこうした上昇の機を捉えようとしている。域内でのIPO・上場は10-12月期に入り総額436億ドル(約4兆7700億円)に拡大。アリババ・グループ・ホールディングの130億ドル規模の香港上場などが寄与した。

  シティのアジア株式資本市場担当共同責任者、ウドヘイ・フルタド氏(香港在勤)は「発行体企業は地政学的なボラティリティーを棚上げしているようで、20年のIPO・上場はタイトな日程でスタートしそうだ」と指摘。「年前半にタイや韓国、インドネシア、インドで数件の大型案件が見込まれている」と語った。

  アジアでの上場が来年予想される他の企業は以下の通り。

  • インドネシア最大の民間航空会社、ライオンエア
  • マレーシアの移動通信事業者、Uモバイル
  • モンゴルの国有炭鉱会社、エルデネス・タバントルゴイ
  • 中国の臨床研究会社、杭州泰格医薬科技

  来年は、11月の米大統領選挙を巡る不確実性の回避を図る動きから、取引の動きが最も活発になるのは上期とみられる。英国が欧州連合(EU)離脱後にEUと行う通商協議の行方も重しとなりかねない。また、アジアでのIPOの見通しは香港情勢に大きく左右されそうだ。香港で半年以上続く反政府デモが投資家センチメントを圧迫している。

Top of the Pack

Hong Kong set to be world's busiest listings venue

Source: Bloomberg data

Values are year-to-date

  香港証券取引所への上場は今年これまでに計390億ドル規模と、米ナスダックやニューヨーク証券取引所をやや上回り、世界の取引所で最大。ただアーンスト・アンド・ヤングは、来年は280億ドル前後に減ると予想している。

原題:Bankers Predict More Big Asia IPOs After Best Quarter Since 2010(抜粋)

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