コンテンツにスキップする

ディストレスト債ファンドに痛みの1年-来年もリスク

  • ディストレスト債レベルで取引される社債残高、今サイクルで最大に
  • 特にシングルB級格付けローンで、来年さらなる痛みも-ベントン氏

2019年に非常に恐れられていたリセッション(景気後退)は実現しなかったが、財務面で問題を抱える企業は尽きない。

  ブルームバーグ・インテリジェンスによると、ディストレスト債のレベルで取引される社債の残高は11月に今回の景気サイクルの中での最大の1270億ドル(約13兆9000億円)に達した。これは2016年8月以来で最大。それぞれの企業が、米国のオピオイド危機や、ローン担保証券(CLO)と気候変動の影響の高まりなどの個別の問題に直面している。

  バーディン・ヒル・インベストメント・パートナーズのジェイソン・ディロー最高経営責任者(CEO)は、「ディストレスト債ファンドはあちこちで火消しに追われている」と指摘。「20年に入るに当たって、既にディストレスト債を保有しているファンドはたいへんだが、様子見をしていて値下がりした後で買うファンドにとって大きな機会だ」と話した。

   CVCクレディット・パートナーズのシニアマネジングディレクター兼ポートフォリオマネージャー、キャリー・ベントン氏はインタビューで、「過去数年間のレバレッジドクレジット引き受けブームのつけが今回ってきている」と話した。同氏は特にシングルB級格付けのローンで、20年にさらなる痛みを予測している。

  苦境に陥った企業は以下の2社など。

マリンクロット

  マリンクロットは他の医薬品メーカーとともに、オピオイド系鎮痛剤による健康被害に対する責任を追及する州および自治体の訴訟に巻き込まれている。

Mallinckrodt's bonds plummet to lows on bankruptcy concerns

PG&E

  カリフォルニア州の公益企業PG&Eは山火事の被害者などへの支払い義務が引き金となって破産申請に追い込まれ、気候変動倒産と呼ばれた。

原題:The Distressed Debt Trades That Gutted Bonuses This Year(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE