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長期金利が3月以来のプラス圏浮上、海外金利高や流動性供給入札低調

更新日時

債券相場は下落。長期金利は9カ月ぶりにプラス圏に上昇した。スウェーデン中央銀行の政策金利引き上げをきっかけに欧州金利の先高警戒感が強まったことや、流動性供給入札が弱めの結果となったことを受けて売りが優勢となった。

  • 新発10年債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)高い0.005%と、3月6日以来の高水準
  • 新発2年債利回りは1bp高いマイナス0.10%と、昨年8月以来の高水準
  • 長期国債先物3月物の終値は25銭安の151円79銭。一時は151円72銭と中心限月ベースで1年ぶりの水準まで下落

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • スウェーデン中銀の利上げを受けてマイナス金利の負の部分にスポットライトが当たり始めている
  • 日本もマイナス金利の限界が意識されている中で、リスク回避で買い進められていた債券を売る動きが出た
  • 国庫短期証券3カ月物入札の結果で海外勢の需要の薄さも確認され、全体的に金利が押し上げられた

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • スウェーデン中銀が景気と物価が弱く必ずしも利上げをする状況ではないにも関わらずマイナス金利を解除したことは潜在的に効いてくるだろう
  • 日本銀行の黒田東彦総裁が昨日の会見で超長期のスティープ化に言及したことで年末にかけて買い入れオペ減額の警戒感が生じやすくなっている面も

みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジスト

  • 海外金利上昇と国内の追加緩和期待がはく落する中、年末に向けて流動性が落ちており、ちょっとしたフローで振れやすい状況。今日はそれが金利上昇方向に振れたことであっさりと10年金利がゼロ%を上回った
  • 長短金利操作のレンジの上の方に迫るくらいまで金利が上がればキャップされるだろうが、そうならない限り、日銀がすぐにオペを増額することも想定しづらいので、海外市場に合わせて上がっていくだろう
新発10年物国債利回りの推移

背景

  • スウェーデン中銀は19日、政策金利をマイナス0.25%からゼロに引き上げ、5年にわたるマイナス金利から脱却
  • 19日の欧州債市場では、ドイツの10年物国債利回りが一時マイナス0.21%程度と、7月以来の水準まで上昇
  • 20日実施の残存期間5年超15.5年以下対象の流動性供給入札は応札倍率が2.54倍と、前回の同年限入札時の2.37倍を上回る

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.100%-0.085%0.005%0.310%0.435%0.455%
前日比+1.0bp+1.0bp+1.5bp+2.0bp+2.5bp+2.5bp
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