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富士フイルム、日立の画像診断1790億円で買収 -ヘルスケア拡大

更新日時
  • 買収するのはCTやMRIなど画像診断システムと電子カルテ
  • 2020年7月に買収完了予定、病院への提案力向上を見込む

富士フイルムホールディングス(HD)は18日、日立製作所の画像診断関連事業を買収すると発表した。買収金額は約1790億円となる見込み。成長の柱と位置付けるヘルスケア領域の拡大を図っており、診断を担うメディカルシステム分野の製品力や国際販売網の強化につなげたい考えだ。

  発表資料によると、買収完了は2020年7月の予定。日立は、子会社や関連会社部分も含めて画像診断事業を吸収分割、新設する承継準備会社に移した上で、新会社の株式全てを富士フイルムに譲渡する。

Fujifilm Holdings Logos As The Company Announces A Deal With Xerox Corp.

日立から画像診断事業を買収する富士フイルム

  富士フイルムが今回買収する日立の画像診断事業はコンピューター断層診断(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)、X線診断装置、超音波診断装置といった画像診断システムと電子カルテなど。富士フイルムでは既に内視鏡や体外診断システムを持っており、今後は病院への提案力を高めることができるとみている。

  また、医用画像情報システム(PACS)で活用している人工知能(AI)技術を日立の製品に組み合わせることで、今後はAI診断支援やAI保守などの新ビジネスへの展開も可能になるという。今回の買収が20年3月期連結業績に与える影響はないとしている。

  日本経済新聞電子版は17日、富士フイルムが日立の画像診断機器事業を買収する方針を固めたと報道。ジェフリーズ証券の中名生正弘アナリストはリポートで、取引が実現すれば、富士フイルムにとって相乗効果が期待できる半面、厳しい競争を克服するための戦略が必要とも指摘していた。

  18日の日本株市場で、富士フイルム株は2.2%高で始まった後、終値は0.8%安の5277円と反落して終了。日立株は3.1%高の4465円と続伸した。

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