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いすゞ:UDトラックス買収へ、企業価値2500億円-ボルボと提携

更新日時
  • いすゞとボルボは商用車分野で戦略的提携へ覚書-電動化などに対応
  • いすゞはトヨタとの資本関係解消後、他社との関係構築が課題だった

いすゞ自動車がスウェーデンの商用車大手ボルボと次世代技術で包括提携し、ボルボ子会社のUDトラックス(旧日産ディーゼル工業)を買収すると発表した。企業価値について約2500億円を見込んでいるが買収価格は今後のデューデリジェンスを経て決めるとしている。

  いすゞの発表資料によると、現在はボルボがUDトラックスの全株式を保有している。デューデリジェンスや関連当局の認可を経て譲渡価格を合意し、2020年末までの手続き完了を目指すとしている。いすゞの業績に与える影響については、明らかになった時点で速やかに開示するとしている。

Truck Assembly At The Isuzu East Africa Plant

いすゞ自動車のトラック

Photographer: Luis Tato/Bloomberg

  提携については両社の経営トップによるアライアンスボードの下、電動化など先進技術対応に向けた技術的な協力体制の構築と日本やアジアを中心とした海外市場での大型トラック事業の強化、今後の物流革命に向けた中・小型トラックの幅広い協業について検討していくとしている。

  いすゞはかつてトヨタ自動車と資本提携しており、トヨタはいすゞの発行済み株式の5.89%を保有していたが2018年8月に提携を解消した。ディーゼルエンジンの開発などで相互にメリットがあると判断して提携したが、市場環境の変化で協業は具体化しなかったという。

  トラックメーカーを含む自動車業界では電動化や自動運転、シェアリングなど「CASE」と呼ばれる新技術群への対応を迫られている。国内ではトヨタ子会社の日野自動車が18年4月に独フォルクスワーゲンと電動化などでの協力で合意。三菱ふそうトラック・バスは既に独ダイムラーの傘下に入っており、いすゞにとっては他社との関係構築が課題となっていた。

  いすゞの片山正則社長は都内での会見で、中小型に強い自社と大型が得意なボルボは地理的にもすみ分けができており、「補完関係にある」と述べた。CASE対応も含めて急激な環境変化に対応していくためには商業車メーカーとの協業が最も効率的と話した。今回の提携は1年前ぐらいから両社で対話を始め、トヨタとの提携解消とは関係がないという。

  具体的には車両が通信でつながる状況が拡大にするにつれてメンテナンスで苦しんでおり、「ぜひ助けていただきたい」とも話した。

  いすゞの株価は一時約10カ月ぶりの日中上昇率となる前日比7.4%高の1465円まで上昇。1385円でこの日の取引を終えた。

(会見でのいすゞ社長のコメントなどを加えて更新します)
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