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中国の流動性不安再燃か-春節控え債券市場にまた試練

  • 来年の春節連休は1月下旬-連休前は現金を引き出す動きが活発
  • 預金準備率に引き下げ観測-積極緩和まで見込む向きは皆無

中国では来年の春節(旧正月)連休が1月下旬に予定されている。連休前は現金を引き出す動きが活発となるため、国債投資家は中国人民銀行(中央銀行)から金融システムに潤沢な流動性を供給するとの安心感を与えてもらうよう期待することになりそうだ。

  国泰君安証券によれば、中国では1月に2兆8000億元(約43兆8300億円)相当の「流動性の穴」が生じると見込まれている。春節連休を控えた資金引き出しが主な要因だ。10年物国債利回りが跳ね上がった10月のような流動性パニックを防ぐため、人民銀は資金を供給していくと債券投資家は予想している。

  預金準備率の引き下げを見込むアナリストがいる一方、毎営業日の公開市場操作(オペ)を通じて資金を供給することを選択するとみる向きもある。

  だが、消費者物価上昇率が7年ぶりの高さを記録する中で、中国当局はインフレをあおるリスクを冒すことは望んでおらず、ネットベースでの大規模な流動性供給、または基準金利引き下げまで予想するアナリストは皆無だ。これが国債の値上がりを抑えている。

Government bonds face new tests as liquidity tightens before Lunar New Year

  オーバーシー・チャイニーズ銀行の謝棟銘エコノミストは「中国は流動性不足を穴埋めするため預金準備率を引き下げる可能性があり、来月は債券が短期的な後押しを受けるだろう」と指摘。一方で、これは幅広い緩和サイクルの始まりと見なすことはできないとした。中国債券市場の長期見通しは今後も中国経済と貿易交渉次第だと話す。

  人民銀は今年の春節連休前に1ポイントの預金準備率引き下げを発表し、約1週間で1兆元を超える資金もオペで供給した。昨年も春節前に対象を絞った預金準備率下げを実施。10年債利回りはいずれの年も春節前の月に若干下がることになった。

原題:
China Liquidity Jitters Are About to Test Bond Market Yet Again(抜粋)

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