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ディスコ、過去2カ月で引き合い急増-半導体底打ち業績上振れも

更新日時
  • 5GやIoT進化で半導体生産は「確実に増えていく」-関家社長
  • 米国でものづくり回帰の動き、新たな設備需要につながりプラスに

半導体製造装置メーカー、ディスコの関家一馬社長は、2018年後半から悪化が続いていた半導体市況は底打ちしたとの認識を示し、10-12月期の業績が事前の計画に対し上振れる可能性を示唆した。

  関家社長は11日のインタビューで、過去2カ月で顧客からの装置に対する引き合いが強まっており、業績見通しは「明るい」と述べた。次世代通信規格(5G)や、あらゆるものがインターネットにつながるIoTの進化で、半導体の生産量は「劇的ではないが、確実に増えていく」とみている。  

Disco Corp. CEO Kazuma Sekiya

ディスコ・関家社長

Source: Disco

  砥石メーカーとして1937年に創業したディスコは「切る、削る、磨く」技術を強みに、半導体向け精密加工装置で世界シェア約8割を握る。19年10-12月期の営業利益は51億円と前年同期比3割程度の減益見込みだが、業績回復期待から株価は年初の約2倍に上昇した。19日の取引では一時前日比2.3%高の2万6590円を付けた。

  業界団体の世界半導体市場統計によると、20年の半導体市場は前年比5.9%増の4330億ドルと見込まれ、前年比13%減と予測される19年から一転、プラスに転じる。CLSAは米中貿易摩擦の激化や米大統領選といったリスクはあるが、市場の見通しは依然明るいと指摘している。

  関家社長は経営環境について、米中貿易摩擦の長期化を受け、「米国でもう一回ものづくりをしようという動きは間違いなく始まっている」と指摘。中国での生産依存リスクを避ける動きは新たな設備需要につながり、ディスコにとってもプラスになるとの認識を示した。

株価は右肩上がり

  ディスコでは溝呂木斉前社長以外は創業家が社長を務める。関家社長は、創業家が経営トップを務めるメリットは長期的な視点が持てることだと説明。「自分の任期中だ良ければいいという感覚はまったくない」とし、むしろ社長退任後にどれだけ良好な経営状況が続くかが勝負だと述べた。

(株価動向を追加しました)
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