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いよいよ有馬記念、レース人気は景気を反映-市場でも話題の風物詩に

  • 馬券売り上げは毎年2%増加、景気の腰折れないと双日総研の吉崎氏
  • アーモンドアイは今年の復活を象徴するソニー-藤戸氏

1年を締めくくる大一番のG1レース、有馬記念が22日、中山競馬場で開催される。世界で最も馬券が売れたギネス記録を持つレースは、金融市場でも話題となる年末の恒例イベント。人気ぶりは景気動向次第とあり、関係者は週末に向けて株価よりもレースの予想に熱を入れている。

  有馬記念を運営する日本中央競馬会(JRA)の売上高は、北海道拓殖銀行や山一証券が相次いで破綻して金融危機が発生した1997年の4兆円をピークに減少に転じた。東日本大震災の11年まで減収が続いたが、第2次安倍晋三政権が発足した2012年から反転して増加している。日経平均株価の推移と歩調を合わせる。

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2006年の有馬記念優勝馬・ディープインパクト

Photographer: Haruyoshi Yamaguchi/ Bloomberg News

  双日総合研究所の吉崎達彦チーフエコノミストは、ここ数年の馬券売上高は毎年2%程度増加しており、緩やかな景気回復に沿っていると分析。その上で「消費増税の影響も少なく、景気の腰折れはないと考える」と予想する。

  JRAの売上高は「可処分所得と密接に連動している」と指摘するのは第一生命経済研究所の永浜利広・経済調査部首席エコノミスト。永浜氏は10年ほど前までは名目賃金との連動性が高かったが、アベノミクスで雇用者数が増えた最近は賃金に雇用者数をかけた可処分所得と同じ動きをしていると述べた。その上で今年の有馬記念も「非常に盛り上がると予想している」と語った。

競馬市場と可処分所得の年別変化額推移

変化に相関性

内閣府、厚生労働省

前年度対比の増減額(単位:競馬市場は億円/可処分所得は100億円)

  大納会が迫ったタイミングでの注目の競馬イベントは景気動向を映す風物詩だけに、市場関係者の多くがこぞってレースに参加する。いつもならマーケットのさまざな情報を提供する証券営業の電話も、有馬の予想に話が移ることもしばしばあることだ。

  株式市場では銘柄を馬に例えた話も出てくる。一番人気はファン投票1位のアーモンドアイ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは「JRA最強の牝馬アーモンドアイは例えると、今年の復活を象徴するソニー」と話す。

  投資家でヘッジファンドや競走馬牧場をグループで展開する片山晃氏は「G1を6勝のアーモンドアイはダントツの王者で銘柄に例えるならキーエンス」と指摘した。良い素質が近年出てきたリスグラシューは作業服の良さをカジュアルウエアにも生かしたワークマン、上り調子のワールドプレミアをUUUMに重ねていた。

  みずほ証券エクイティ本部の金田治彦リステッドデリバティブ室ディレクターは「有馬記念は世相へのリンクも話題」とし、今年は元号の「令」でレイデオロ、「和」のワールドプレミアはラグビーにもつながるとの見立てを語った。

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