コンテンツにスキップする

トルコ政府が金融業に介入、非国営銀幹部少なくとも11人解雇ー関係者

  • 過去2年に解雇された元幹部らがブルームバーグに明らかにした
  • 大統領の義理の息子、アルバイラク財務相が監督する当局が命令か

トルコの現政権が政敵と見なす勢力を排除する動きが、同国の7500億ドル(約82兆円)規模の金融業界に及んだ。

  非国営銀行の元幹部11人はブルームバーグ・ニュースに対し、自分たちが過去2年間に解雇されたのはアルバイラク財務相の監督下にある金融当局からの命令によるものだと明らかにした。2018年7月から財務相を務めるアルバイラク氏は、エルドアン大統領の義理の息子。

  元幹部らは暴露による影響拡大を懸念し、ケリム・ロタ氏(55)を除く全員が匿名を条件に語った。ロタ氏は約30年に及んだ金融業界での仕事をアクバンクの副最高経営責任者(CEO)という要職で終え、現在は野党の一員として政界への転身を図っている。同氏は「今こそ私が声を上げる時だ」と述べ、まだ若い人材がキャリアを絶たれれば人生への影響が大きいだろうと話した。

  ブルームバーグはこの報道に当たり、トルコの非政府系銀行の大手30行が証券取引所に提出した書類2年分を検証し、追加調査も行った。会長やCEO、副CEOレベルの役職者の変更には開示が義務付けられている。

  銀行調整監視機構(BDDK)は15日付文書で、銀行幹部の採用における当局の役割はベストプラクティス(最善の慣行)に沿っているとし、主張には根拠がなく、法的措置を講じるとの意向を示した。アルバイラク氏率いる政策当局者は以前、通貨リラが対ドルで最大45%下落した18年半ばの金融危機からの回復に政府の経済運営が寄与したと述べている。

経済的混乱

  特に当時のリラ暴落後、政策運営当局としてトルコ経済の「裏切り者」を官民両部門で排除しようとする動きがあると政府高官2人は語った。うち1人は銀行幹部の解雇について、スケープゴート探しの欲求に起因すると説明。政治的見解を巡る個人的な確執で解雇された例もあると述べた。

Turkish lira's's tumble vs dollar the past two years

原題:
Top Turkey Bankers Say They Were Fired on Regulators’ Orders (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE