コンテンツにスキップする
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
cojp

円全面安、米中貿易と英EU離脱の2大政治リスクが後退-ポンド急伸

更新日時
A cash register holds British pound banknotes at a fruit and vegetable stall at Watney Market in London, U.K., on Thursday, Nov. 28, 2019. The pound headed for a fourth month of gains against the euro, reflecting growing confidence in the market that the Conservative Party will be able to secure a majority in the U.K.'s December election.
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

東京外国為替市場では円が全面安。米中による第1段階貿易合意で追加関税発動が回避される見通しとなったことや、英総選挙での与党保守党圧勝を受け、リスク選好の動きが強まった。ポンドは欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感の後退から大幅高となった。

  • ドル・円は午後3時12分現在、前日比0.2%高の1ドル=109円56銭。一時109円63銭と今月2日以来の水準まで円安が進行
  • ポンド・円は2.6%高の1ポンド=147円62銭、147円96銭と9カ月ぶり高値まで急伸し、その後もみ合いに転換
  • ポンド・ドルは17年4月以来の大幅高、一時2.7%高の1ポンド=1.3514ドルと昨年5月以来の高値
    リスク選好で円売り

    市場関係者の見方

    みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

    • とりあえず3年続いたブレグジットするしないという問題がいったん決着しそうだというところを好感している
    • 米中貿易摩擦とブレグジットという市場を左右してきた2大政治リスクがめでたく同じ日にかなり明るくなったので、リスクオンムードで円売りも強まりそう

    FXプライムbyGMOの上田眞理人常務取締役

    • ドルも売られ、円も売られ、完全にリスクオン。ただ、実体経済を見れば欧州や日本と比べて米国はまだまだ堅調で、ファンダメンタルズに注目すればドルを買わない選択肢はない
    • ドル・円は方向的に110円がビッドになるぐらいの感じでみている。日本は消費増税の影響もあるし、何よりセンチメントが弱く、今後景気はさらに悪くなっていく可能性。円を買う理由は全くない
    • 今はハードブレグジットがないという結果だけをはやしており、離脱への過程や離脱後の英経済への悪影響はまったく考えていない。いずれポンド・ドルはセル・ザ・ファクト(事実で売る)が始まるだろう

    背景

    • 12日投開票の英総選挙では、ジョンソン首相率いる保守党が下院(定数650)で過半数を獲得し、EU離脱が来月実現するめどが立った
      • PA通信によると、勝敗が明らかになった603議席のうち与党保守党が330議席を確保
      • 公式出口調査に基づく修正後の予測では、保守党は362議席、最大野党・労働党は199議席を獲得する見通し
    • トランプ大統領は12日、中国との第1段階の貿易合意を承認したと、事情に詳しい関係者が明らかにした
      • 15日に中国からの輸入品約1600億ドル(約17兆5100億円)相当に対して発動予定だった関税引き上げは、合意の一環として見送られる
    • リスク選好の動きから13日のアジア株は全面高となり、日経平均株価は前日比598円上げて、18年10月以来となる2万4000円台で終了。米長期金利は時間外取引で一時5bp高い1.95%付近まで上昇
      最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE