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債券先物は下落、リスク選好の売りー10年債はゼロ%の買いで戻す

更新日時

債券市場では先物相場が下落。米中貿易合意の報道や英総選挙の与党圧勝を受けてリスク選好の動きが強まる中、前日に米長期金利が大幅上昇した流れを引き継いで売りが先行した。一方、新発10年債利回りはゼロ%での需要の強さが支えとなり、前日終値の水準まで戻した。

  • 長期国債先物3月物の終値は11銭安の152円28銭。取引開始直後に151円93銭まで売られた後は下げ幅を縮め、一時152円36銭まで戻した
  • 新発10年債利回りは前日比横ばいのマイナス0.025%。ゼロ%に上昇して取引を始めた後、上昇幅を縮小する展開。新発5年債利回りも横ばいのマイナス0.13%
  • 新発20年債利回りは0.29%、新発30年債利回りは0.43%と、いずれも横ばい

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 朝方に米中合意の報道が流れる中、先物は夜間取引の引けよりも安く始まったが、10年ゼロ%の壁は厚く、その後は一貫して買い戻しの流れ
  • 国内勢は日銀に差し入れる担保や日銀当座預金のマイナス金利回避の需要があり、ほぼゼロ%の地方債に人気があるが、10年国債もゼロ%を付けるようになったことで積極的に買っている
  • 超長期は10ー20年の金利差縮小が警戒されるものの、中期は前日から底堅い。リスクオンで株が大幅上昇する中、債券市場は異なる反応になった
長期国債先物3月物の日中取引推移

日銀オペ

  • 残存期間1年超3年以下と3年超5年以下、5年超10年以下の買い入れ額はそれぞれ4200億円、3400億円、3500億円で据え置き
  • 応札倍率はいずれも低下し、残存1-3年と5-10年は2倍を下回った
  • 野村証の中島氏
    • 案分利回り格差はどのゾーンも市場想定通りだったが、応札倍率は低く、結果が悪くなかったので午後も買い戻しの流れが続いた
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.130%-0.125%-0.025%0.290%0.430%0.445%
前日比横ばい+0.5bp横ばい横ばい横ばい-0.5bp
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