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ドル・円は108円台半ば付近、FOMC受けたドル安重しも株高が支え

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は小動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年の金利据え置きが示唆されたことを受けたドル売りが先行する場面もあったが、 FOMC結果を好感した株高が支えとなり下げを解消した。きょう英総選挙の投開票を控えるポンドは3月以来の高値を更新。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時現在、前日比ほぼ変わらずの1ドル=108円60銭。ここまでのレンジは108円46銭から108円61銭の15銭に
  • ポンド・ドルは0.1%高の1ドル=1.3211ドル。1.3194ドルを安値に一時3月27日以来の1.3229ドルまで上昇

市場関係者の見方

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • ドル・円はFOMCを受けたドル安の余韻で上がりづらい一方、欧州中央銀行(ECB)や英総選挙、米追加関税の行方などの材料を前に下値は限定的
  • 米金利が上がらない見込みから株が高くリスクセンチメントが良いことから、クロス円が小じっかりで推移していることもドル・円の支えに
  • 英総選挙は、短期的にキャッシュでポンドロングを持って、オプションで下落をヘッジする構えが多い。保守党が過半数確保がコンセンサスのため、想定通りだと出尽くしで売られやすい
  • ハングパーラメントになった場合は、ポンドは最終的に1ポンド=1.27ドル台まで下落するリスクも

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

  • FOMC後のパウエル議長の会見は、当面利上げが無さそうということでハト派的な印象になった
  • われわれも2020年の政策変更は無しで、21年に利上げという見方になっている。そういう中で、ドル・円はFOMCを消化する形で売りが重しに

三井住友銀行NYトレーディンググループの下村剛グループ長

  • パウエル議長の会見を通じて、一番意識されたのは今後の利上げに対するハードルの高さ。FOMCの見通しも20年は据え置きで、改めて来年1年間は基本的には様子見ということが確認された
  • ほぼ市場のコンセンサス通りだが、利上げに対するハードルの高さを明確に言われてしまうと相場は金利低下のドル売り、株高で反応
株高がドル・円の支えに

背景

  • FOMCは10、11両日に定例会合を開催し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.5-1.75%で維持することを決定
    • 経済活動は緩やかなペースで拡大しているとして、政策金利を20年いっぱい据え置くことを示唆
    • パウエル議長は引き締め政策に戻るには、著しくて持続性のあるインフレ加速が必要だと述べ、ハードルが高いことを強調
  • 英下院選は12日に投開票。下院定数は650だが議長と副議長、シン・フェイン党を除く実質的な過半数は320前後
    • 投票の締め切りは英国時間午後10時(日本時間13日午前7時)で、これに伴い放送各社の出口調査結果が公表される
    • 一連の世論調査では、保守党が勝利する見通しが一貫して示されているが、絶対多数政党不在の「ハングパーラメント」になる可能性も誤差の範囲で残る
  • 日経平均株価は前日比32円高で取引を終了
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