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FOMC:金利据え置きでもドルは弱含む公算大-市場関係者の見方

パウエル議長

パウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
パウエル議長
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)は10、11両日に定例会合を開催し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.5-1.75%で維持することを決定した。経済活動は緩やかなペースで拡大しているとして、政策金利を2020年いっぱい据え置くことを示唆した。

  これについての市場関係者の見方は以下の通り。

◎パウエル議長発言はリフレと高ベータ通貨への贈り物-CIBC

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後数年の利上げ回避につながる複数の要因を説明したのを受け、ニュージーランド・ドルや北欧諸国の通貨などを含むベータが高めの通貨でのロングポジションが選好されているとカナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の北米外国為替戦略責任者、ビパン・ライ氏が指摘した。

  • パウエル議長は弱いフィリップス曲線や低インフレ、オーバーシュートへの意欲に言及しており、これらは「すべてハト派の主張」だったとライ氏
  • 「来年のリフレの支持者にはこれは贈り物だ」


◎米政策金利据え置きでもドルは弱含む公算大-ウェルズ・ファーゴ

  ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「FOMCは現状維持の方針を示したが、それは米中貿易摩擦が望ましい形で解決されることを前提にしているようだ。その公算が大きいとはわれわれは考えていない」と電子メールで指摘した。

  • 「FOMCが2020年第1四半期にもう1回利下げするとわれわれは引き続き予想しており、それはわれわれのドル安予想をさらに裏付けるだけだろう」と分析
    • 先物市場は21年上期までの0.25ポイント利下げの可能性を完全に織り込んでいる
    • ブルームバーグ・ドル指数はFOMCの決定後、一時0.3%下落し1カ月ぶりの低水準を付けた

◎債券と外為市場、FOMCの緩和的メッセージを受け取った-BNY

  FOMCの政策決定後に米国債利回りがドルと共に低下したことについて、バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンのストラテジスト、ジョン・ベリス氏は、「市場は金利予測分布図のドットからハト派のメッセージを受け取っているようであり、あまり曖昧でない声明からはそうではないようだ」と述べた。

  • 「懸念要因としての下振れリスクへの言及を当局が削除したことを踏まえると、声明はそれ自体ではタカ派寄りと受け止められる可能性がある」
  • 「しかし、ドット分布は明らかにハト派寄りだ。長期のFF金利は2.5%で変わらず、2020年にかけて金利はその水準を下回ると想定している。つまり、ドットに表されたコンセンサスでは、今後しばらくの間、緩和的な政策が見込まれる」

◎ドル指数1カ月ぶり安値、FOMC金利予測中央値の低下で-スコシア

  ブルームバーグ・ドル指数が11日に1カ月ぶりの安値に下落したのは、FOMCの金利予測分布図でドットの中央値が低下したことが背景にあると、スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏が指摘した。

  • 「FOMCの大部分は来年の金利据え置きを予想しているため、全体的な考え方にハト派寄りの姿勢が反映されている」とオズボーン氏は同日のリポートで分析
    • FOMCが2020年の早い時期に政策を据え置く場合、「選挙で20年後半まで静観姿勢を取る可能性が非常に高いだろう」
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