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中国発行体のデフォルト増加、オフショア市場に波及し始める

  • 天津物産がドル建て債市場で事実上不履行-LGFVも返済に苦しむ
  • 政府が支援するとの「強い確信」、中国人投資家の間で薄れる

中国発行体のデフォルト(債務不履行)増加がオフショア市場に波及し始めている。オンショアとオフショアという2つの中国債市場の強い結び付きが背景だ。 

  中国経済が減速し流動性が低下する中で、体力の弱い中国企業は債務返済に苦しんでいる。これがオフショア市場にも影響しつつある。中国人投資家のドル建て債市場への参入拡大がリスク集中を招き、ちょっとしたトラブルの兆しで買い入れた債券を投げ売りする動きも出ている。

  アジアのジャンク(投機的格付け)債は先週、8月以来の大きな値下がりとなった。中国企業の不履行が続き、相場に冷水を浴びせた。

  中国天津市が保有する天津物産集団がドル建て債市場で外国の格付け会社が一般的に事実上のデフォルトと見なす状況に陥ったことで、本土の投資家は政府支援に関する安心感を失った。さらに、内モンゴル自治区にある地方政府の資金調達事業体(LGFV)は9日に債務返済をしたものの、6日に設定されていた当初の期限には間に合わず、懸念が広がった。

 

Great Wall of Debt

China borrowers face mounting debt maturing in 2020

Source: Bloomberg-compiled data

*Chart shows amount due for China dollar bonds

  ルーミス・セイレス・インベストメンツ・アジアのシニアクレジットアナリスト、チ・ウェイ・フォン氏は、中国の公有企業とLGFVの信用力について中国人投資家は政府が支援するとの「強い確信」を持ち続けていたが、今やそうした確信は薄れていると指摘。かつては強気で値上がりの最前線にいた中国人投資家だが、現在ではこの信頼が失われるにつれ、売りを主導していると語った。

  中国発行体のドル建て債残高全体のうち4分の1近くが期限を来年迎えることから、警戒感が強まっている。

原題:Jitters Over China’s Local Defaults Start to Spread Offshore (1)(抜粋)

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