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ドイツ銀、やはり投資銀事業が頼り-マイナス金利で融資収入減少

更新日時
  • トレーディング「10月と11月は期待以上だった」-ゼービングCEO
  • 22年までにROTE8%の目標達成は「より多くの努力が必要」に

ドイツ銀行は10日、債券トレーディングからの収入が今四半期に増加していることを明らかにしたものの、中期的な収益率目標の達成は金利見通しを踏まえ厳しいとの認識を示した。

  同行は4年ぶりに開催した投資家デーで、10-12月(第4四半期)の債券トレーディング収入は前年同期を上回っており、市場シェア低下に歯止めがかかると期待していると発表。低金利は長期にわたり続く見通しで、厳しさを増している収入目標の達成には、投資銀行事業など振れ幅の大きい事業への依存を強めざるを得ないと説明した。

Deutsche Bank CEO Sewing on Trading Revenue, Pay, Negative Rates

クリスティアン・ゼービングCEO

  クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、「戦略的変革のあらゆる面でここ数カ月に大きな進歩を遂げた。計画に沿って進展しており、幾つかの分野で計画に先行している」と述べた。

  ゼービングCEOの事業縮小と簡素化の決定を受け、欧州中央銀行(ECB)はドイツ銀の来年の資本要件を引き下げた。同行が事業再編の費用を賄うために増資が必要になるのではないかとの懸念は後退することになる。

  フランクフルトでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた同CEOは、「10月と11月は期待以上だった」と語った。

  数十年ぶりの大規模な事業再編計画を5カ月前に打ち出した同CEOは自身の戦略が軌道に乗っていると投資家を納得させようとしている。ただ欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利をさらに引き下げる中で、収入を安定させ収益力を回復するのは一段と困難になっている。

Has the Decline Stopped?

Deutsche's FIC trading unit has been shrinking but may grow in 4Q

Source: Corporate filings

Note: DB restated FIC trading figures recently and percentage changes for pre-2019 quarters are based on old segment reporting

  ドイツ銀行はこの日、中期の収入目標を250億ユーロ(約3兆150億円)から245億ユーロへと正式に引き下げた。ゼービングCEOが再建の中心に据えるリテール部門と法人向け銀行部門が、マイナス金利でとりわけ大きな打撃を受ける見通しであることを理由に挙げた。

  フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)は融資収入の減少分を補うため、マイナス金利を富裕層と法人顧客に転嫁することで年間1億ユーロの収入を生み出す考えだとプレゼンテーションで表明。一方では過去数年間に削減を進めてきた投資銀行部門の収入見通しを引き上げ、事業好転における依存度を高めた格好。

投資家デーの主な発表内容は以下の通り:

  • 10-12月(第4四半期)のこれまでの債券トレーディング収入は前年同期を上回っている
  • 2022年までに有形株主資本利益率(ROTE)を8%とする目標の達成には「より多くの努力が必要」になった
  • 19-22年のコスト目標を確認
  • 不要な資産の売却は計画より速いペースで進んでいる

  

原題:Deutsche Bank Sees Trading Gains as Sewing Warns of Headwinds(抜粋)
Deutsche Bank Sees Trading Gain as Sewing Warns of Headwinds (1)
Deutsche Bank Faces Lower Capital Bar as Sewing’s Cuts Pay OffDeutsche Bank Vows to Avoid Capital Raise as ECB Cuts Burden (1)

Deutsche Bank Leans on Traders Again as Rate Headwinds Mount (2)

(全体的に詳細を加え更新します)
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