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製薬大手、割高でも強い買収意欲-がん治療薬競争ヒートアップ

更新日時
  • メルクのアーキュール買収額27億ドル、市場価格の2倍余り
  • サノフィはシンソークスを25億ドルで買収-がん免疫療法に期待

世界最大級の製薬会社2社が、抗がん剤を手掛ける比較的小規模な医薬品会社を多額のプレミアムを支払って買収することで相次いで合意した。自社のがん新薬候補に有望な治療薬を加えたいという製薬大手の強い意欲を裏付けている。

  9日の発表によると、米メルクはキナーゼ阻害剤を開発中の米アーキュールを27億ドル(約2900億円)で買収することで合意。フランスのサノフィはがん免疫療法の治療薬開発を進める米バイオテクノロジー企業シンソークスを25億ドルで買収することで最終合意に達したと発表した。

  両案件とも買収額はかなり高かった。アーキュール買収でメルクが提示した株式公開買い付け(TOB)価格は1株20ドルと、6日終値の2倍余りに達した。サノフィによる買収額はシンソークスの時価総額の3倍近い。

  9日の株式市場で、アーキュールの株価終値は19.71ドルと約2倍の水準に上昇し、シンソークスは67.71ドルと、6日終値(25.03ドル)を大きく上回る水準で引けた。

  製薬各社は一時、株式公開している一部バイオテクノロジー企業の高いバリュエーションに尻込みしていたが、こうした高めの買収提示額は製薬大手が新薬候補の拡充につながり得る企業買収を迫られているとの感触を強めていることを示している。

Sanofi Pays Up for Innovation

Deal offers second-biggest premium for any pharma deal in past three years

Source: Bloomberg

Premium calculated based on 20-day average trading price before announcement

  メルクの次期最高経営責任者(CEO)と目されるマイケル・ナリー最高マーケティング責任者(CMO)は先週の会議で、同社は大型合併・買収を目指していないが、100億ドル未満の案件に焦点を絞る可能性が高いと述べていた。

原題:
Drug Giants Pay Hefty Premiums as Cancer-Drug Race Heats Up (2)(抜粋)

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