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11月の米雇用統計、トランプ大統領と金融当局の辛抱強さ強める可能性

  • 非農業部門雇用者数は前月比約18万3000人増へ-エコノミスト予想
  • 貿易合意まとめる緊急性は低下へ、FOMCは金利据え置きの公算

米連邦準備制度とトランプ大統領は金利を巡り対立しているかもしれないが、現時点で1つの共通点がある。それは米国の回復力ある雇用のおかげで双方とも一段と辛抱強くなれる点だ。

  6日発表予定の11月の雇用統計は、雇用と消費が景気拡大の維持に十分な浮揚力を維持していることを示す見通し。3回利下げした米金融当局にとっては、政策金利を据え置くことができるとするパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の見解を正当化することになりそうだ。

  一方トランプ大統領にとっては、中国との貿易合意をまとめる緊急性が低下する公算が大きい。今月15日の追加関税発動の可能性を投資家は懸念しているが、これまでの関税引き上げが米労働市場を大きく落ち込ませていないことが雇用統計で示されるからだ。

U.S. labor report expected to show 183,000 workers were added in November

  エコノミストの間では労働省が6日発表する11月の非農業部門雇用者数は前月比約18万3000人増と、今年屈指の高い伸びが見込まれている。ゼネラル・モーターズ(GM)従業員がストから職場復帰したことなどが反映されている。2018年の好調な伸びに比べると緩やかだが、金融市場で今年懸念されていたリセッション(景気後退)を示唆するには程遠い水準だ。  

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の世界経済調査責任者、イーサン・ハリス氏は雇用について「依然として経済の最も強い部分の1つだ。労働者に対する需要が蓄積しているようだ」と指摘。実際のところ、労働市場は予想を上回る好調を維持しており、株式相場は最高値付近にあるため、トランプ政権に米中合意を迫る圧力は弱まっていると分析した。

  一方、米金融当局者は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く見通し。パウエル議長は労働市場と個人消費が堅調な米経済を支えていると述べ、追加利下げするには見通しの大きな変化が必要だろうと強調している。

  シュローダーズの債券ポートフォリオマネジャー、リサ・ホーンビー氏は「いずれかの方向に数値が大きくぶれない限り、来週のFOMCは据え置きだろう。市場はそう織り込んでいる」と語った。

原題:Job-Market Strength Gives Trump, Fed a Rare Chance to Be Patient

Weather, GM Among Crosscurrents Seen Buffeting U.S. Jobs Report (抜粋)

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