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英総選挙控えポンドが上昇、オプショントレーダーの懐疑心は膨らむ

  • オプショントレーダーはポンドに対し8カ月で最も弱気-指標が示唆
  • 世論調査に不信感も、一部では保守党勝利は織り込み済みとの見方

ポンドが上昇すればするほど、オプショントレーダーは神経質になる。

  来週の英総選挙で与党・保守党が議会過半数を得るとの楽観から、ポンドは今年6月以降で最長の連騰となっている。だがセンチメントとポジショニングの指標は、オプショントレーダーがポンドに対してここ8カ月で最も弱気に傾いていることを示唆する。

Pound spot gains see increased hedging demand through options

  トレーダーは、ジョンソン首相勝利の見通しにどの程度の確信を持つことができるのか、世論調査への不信感ともバランスを取りながら見極めようとしている。世論調査は保守党勝利を示すものの、2016年の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票、17年の保守党が過半数を失った総選挙と、ことごとく信頼を裏切った。保守党勝利はすでに完全に織り込み済みと一部で受け止められている可能性もある。

  クレディ・アグリコルのG10通貨戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「保守党が十分な議席差を付けて勝利し、それがポンドの対ドル相場を今後も支え、1.34ドルかそれを上回る水準に押し上げるというのが中心シナリオのようだ」と指摘。「投資家はアウト・オブ・ザ・マネーのドルコールが比較的安いことを利用し、選挙前に自らのポジションに対するヘッジを進めている」と述べた。

  総選挙が近づき、ポンドの上昇または下落に対するヘッジ費用は上昇。選挙結果を巡り根強い懸念があることを浮き彫りにしている。今後2週間のプロテクション費用は、17年6月の選挙前の同時期と比べて25%高い。

  

Pound spot gains see increased hedging demand through options

  また急ピッチで上昇したポンドについては、モメンタムを示す複数の指標が買われ過ぎのシグナルを発している。2週間物リスクリバーサルはプットがコールを上回る形で155ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、主要通貨の中で最大となっている。

  • 備考:バシリス・カラマニス氏はブルームバーグに寄稿する為替・金利ストラテジストです。ここに示された分析は同氏自身のものであり、投資助言を意図したものではありません

原題:Pound Rally Before Election Leaves Investors Wary of an Upset(抜粋)

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