仏ケリングが伊モンクレールと予備協議、買収模索で-関係者
Ed Hammond、Geraldine Amiel-
上級幹部が交渉も買収につながるかどうかは確実ではない
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モンクレール株価は年初来33%上昇、時価総額は約1兆2000億円
高級ブランド「グッチ」を展開するフランスのケリングが、イタリアのスキーウエアメーカー、モンクレールと買収の可能性を巡り予備協議を持った。事情を知る複数の関係者が明らかにした。
情報は非公開だとして匿名で話した同関係者によると、両社の上級幹部は統合を巡る予備協議を行った。ただし、交渉が買収につながるかどうかは確実ではないという。
モンクレールの株価は年初から今月4日までに33%上昇し、時価総額は約100億ユーロ(約1兆2000億円)。同社買収には、ケリングの創業者フランソワアンリ・ピノー最高経営責任者(CEO)がモンクレールの筆頭株主でもあるレモ・ルッフィーニ会長兼CEOの納得を得る必要がある。

フランソワアンリ・ピノー氏
Photographer: Neilson Barnard/Getty Images for LACMA
ブルームバーグ集計データによると、ルッフィーニ氏が管理する投資事業体はモンクレール株の22.5%を保有。ケリングの担当者はコメントを控えた。モンクレールの担当者からは営業時間外でコメントを得られていない。

レモ・ルッフィーニ氏
写真家:Alessia Pierdomenico / Bloomberg
原題:
Kering Is Said to Hold Exploratory Talks on Deal for Moncler (1)(抜粋)
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