コンテンツにスキップする

ドル・円は108円台後半、米中合意期待と警戒感で売り買い交錯

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台後半で売り買いが交錯する展開。米中通商協議は良好というトランプ米大統領の発言や日本の財政出動に関する報道を受け109円台に近づく場面もあったが、米中協議をめぐる不透明感が根強く残り午後の取引にかけて上昇幅を縮小した。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時34分現在、前日比ほぼ横ばいの108円83銭。午前の取引で108円93銭まで上昇、午後は一時108円78銭まで下落
  • ユーロ・円相場は横ばいの1ユーロ=120円60銭。日中の値幅は16銭にとどまった

市場関係者の見方

大和投資信託調査部の亀岡裕次チーフエコノミスト

  • 米中通商協議は順調というトランプ米大統領らの発言を受けたリスクオンの流れに日本の財政出動をめぐるニュースで、株価の上昇と合わせて円安要因となった
  • 財政出動は本来は金利上昇を通じて通貨高の要因となるはずだが、円についてはリスクオン=円安という流れが根強い。日銀の長短金利操作下では大幅な金利上昇が見込めない面もある
  • ただ、日本の財政出動はほぼ最終計画ということで市場の織り込みはかなり進んでおり、さらに円安を進める要因になったり、大幅な為替のトレンドを生むには至らないだろう

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

  • ドル・円相場は米中交渉に関するトランプ米大統領の発言に振り回されているが、まだ何も決まっていないので、上にも下にも大きくは動きにくい。108円90銭前後を中心に上下50銭程度にとどまり、膠着(こうちゃく)感が高まっている
  • 足元の水準には200日移動平均線に加え、8月26日と先月21日の安値を結んだ傾向線も通っており、収れん圧力が強い
  • 基本的には米中は合意に向かい、15日予定の関税第4弾の発動は回避され、ドル・円は上放れしていくとみるが、今の段階ではやすのはどうかという状況だ
    ドル・円相場の膠着感強まる

    背景

    • トランプ米大統領、中国との交渉は「非常に良好に進んでいる」と発言
    • 米中が第1段階の貿易合意に近づく、新疆ウイグル自治区問題で緊張高まる中でも-関係者
    • 政府の経済対策は事業規模26兆円程度、財政支出は13.2兆円程度-最終案
    • きょうの日経平均株価は前日比0.7%高の2万3300円で取引を終了
      最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE