米ADP民間雇用者数、予想を大きく下回る-6カ月ぶり低い伸び
Reade PickertADPリサーチ・インスティテュートが発表した11月の米民間雇用者数は、6カ月ぶりの低い伸びにとどまった。企業が投資を抑制する中、雇用の伸びが緩やかになっている傾向が浮き彫りになるとともに、10-12月(第4四半期)の米景気減速の可能性を示唆した。
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- 国内外の景気が徐々に減速し、貿易問題を巡る不確実な状況が長引く中、エコノミストや市場参加者は雇用が著しく抑制される兆しを注視している。今回のADP統計は、雇用の伸びが従来考えられていたより急激に鈍化している可能性を示唆
- 11月は財生産部門の雇用者数が1万8000人減少。天然資源・鉱業、建設業、製造業の3つのサブカテゴリー全てで減少した。サービス業の雇用は8万5000人増加。教育・ヘルスケアサービスの伸びが大きかった。貿易・運輸・公益と情報は減少
エコノミストの見解
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏:
- 「雇用市場はその輝きを失いつつある」
- 「製造業者とコモディティーの生産者、小売業者が雇用を減らしつつある。求人数が減っており、雇用の伸びがこれ以上鈍化すれば失業が増えるだろう」
- ムーディーズはADPと共同で集計調査を行っている
原題:U.S. Employers Add Fewest Jobs in Six Months, ADP Report Shows(抜粋)ADP Says U.S. Firms Added 67k Jobs in Nov.; Est. 135k
(統計の詳細やムーディーズの見解を追加して更新します)
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