アマゾン、ベライゾンと提携-5Gで低遅延エッジコンピューティング
Scott Moritz、Matt Day-
日本ではKDDIと提携、マイクロソフトはAT&Tと組む
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顧客に近い側で迅速処理するエッジコンピューティング市場は有望
アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス部門は第5世代(5G)移動通信の低遅延サービス提供で、ベライゾン・コミュニケーションズと提携した。あらゆるモノがインターネットとつながる時代に遠隔地のサーバーからの反応を待つことなく、利用者により近い側でデータを迅速処理する「エッジコンピューティング」分野で優位に立ちたい考えだ。
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)はウエーブレングスと呼ぶ同サービス提供を3日にシカゴで開始した。ゲーム開発を手掛けるゼニマックス・メディア傘下のベセスダ・ソフトワークスなどが契約している。
次世代ゲームやロボット管理、自動運転を可能にさせるエッジコンピューティングの市場規模は、業界アナリストのチェタン・シャーマ氏によれば2030年までに4兆ドル(約434兆円)が見込まれ、マイクロソフトはAT&Tと提携。両社は今年、ダラスでAT&Tの5Gネットワークを利用するサービスを始めた。
アマゾンはベライゾン以外の通信業者とも提携し、エッジコンピューティングのサービスを他国に広げる計画。AWSはKDDIと提携したと両社が発表した。

5G提携は両社にとってウィン・ウィンだとベライゾンCEO
(出典:ブルームバーグ)
原題:
Amazon, Verizon Partner to Push Computing to Millions of Devices(抜粋)