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債券は上昇、30年入札順調で超長期中心に買い優勢ー利回りフラット化

更新日時

債券相場は上昇。この日実施の30年国債入札の結果が順調だったことを受けて、超長期ゾーンを中心に買いが優勢となった。中長期債は上値が重かった一方で、30年債や40年債の堅調さが目立ち、利回り曲線はフラット(平たん)化した。

  • 新発30年債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)低い0.415%。前日の米長期金利上昇や入札を控えて午前は0.44%まで上昇したが、30年入札結果を受けて低下に転じた
  • 新発40年債利回りは2bp低い0.44%。30年入札後に0.465%から低下
  • 長期国債先物12月物の終値は7銭高の152円80銭。取引開始直後に152円49銭まで下げたが、取引終了にかけて152円82銭まで上昇

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 3日の10年入札低調で警戒感もあったが、30年入札は投資家層が異なり需要が底堅い上、海外金利があまり上昇しない中で前回入札時とは雰囲気も変わっており、強めの結果になった
  • 20-30年の金利差はおおむね15bp程度で推移しているが、もう少し縮小する可能性があり、30年債には買い余地がある
  • ただ、10月以降は海外勢の買いが細っており、10年以下のゾーンの需給が悪化しているとなると、先物は上値が抑えられやすい面もある。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 超長期ゾーンはプラス利回りなのである程度はしっかりするが、上値を買っていく環境にはないのではないか
  • 10年債がプラス金利になればさすがに買うだろうが、景気の底打ちが意識され始め、日銀の追加緩和観測もなく、徐々に上値が重くなりやすい
  • 政府の経済対策の規模は事前の予想範囲内。財源がどうなるのかは気になるが、前倒し債の発行があるので影響ないとの見方だろう
    長期国債先物12月物の日中取引推移

    30年債入札

    • 最低落札価格は99円15銭とブルームバーグが事前に調査した市場予想中央値の99円00銭を上回る
    • 応札倍率は3.69倍と前回3.66倍から小幅上昇、テール(最低と平均落札価格の差)は5銭と前回の16銭から縮小
    • 備考:過去の30年債入札の結果一覧

    新発国債利回り(午後3時時点)

    2年債5年債10年債20年債30年債40年債
    -0.155%-0.155%-0.045%0.265%0.415%0.440%
    前日比+0.5bp-0.5bp-0.5bp-0.5bp-1.5bp-2.0bp
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