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遺伝子治療業界のM&A意欲、アステラ薬の合意でさらに高まる

  • 今年の業界M&Aは1300億ドル余り、前年並みかそれを超える見通し
  • 次の買収標的の有力候補としてアナリストらはユニキュアに言及

今年のバイオテクノロジー業界では昨年に続き合併・買収(M&A)が白熱しているが、こうした流れは年内いっぱい続く見込みだ。スイスの製薬会社ノバルティスが68億ドル(約7400億円)規模での米メディシンズ買収で合意した1週間後に、アステラス製薬が米オーデンテス・セラピューティクスを約30億ドルで買収する動きに出た。

  大型M&Aのトレンドの端緒となったのは1月の米ブリストル・マイヤーズ・スクイブによるセルジーン買収合意。買収額はバイオテク業界として過去最大規模となる740億ドルだった。今年これまでの業界M&Aは1300億ドル余りで、このままいけば前年並みか、それを超える可能性があることがブルームバーグの集計データで示されている。

  シティグループのアナリスト、モヒット・バンサル氏は顧客向けリポートで「遺伝子治療薬に対する大手製薬会社の欲求が明らかに過小評価されていた」とし、最近のM&Aを見ると、「(開発段階が)後期にある遺伝子治療薬会社に需要がある」ようだと指摘。「大手製薬会社はこうした企業に高いプレミアムを支払うことに前向きだ」と分析した。

  3日の米株式市場では全般的に低迷する中、ナスダック・バイオテクノロジー株指数は一時0.8%上昇。均等加重指数であるS&Pバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー・インデックスに連動する成果を目指す上場投資信託「SPDR・S&PバイオテクETF」も一時1.7%上昇した。

  次の買収ターゲットを投資家が物色する中で、ウォール街の一部アナリストは魅力的なテクノロジーと製造能力を有する企業に言及している。そうした推奨リストのトップに位置するのが、アムステルダムに本拠を置き遺伝子治療薬の開発を手掛けるユニキュアだ。同社は身売りなどの選択肢を探っているとブルームバーグ・ニュースが6月に報道。米ナスダック市場での株価は3日、一時20%上昇した。

Deals help fuel sector's 2019 rise

原題:Gene Therapy M&A Appetite Provides Lift After Audentes Deal (抜粋)

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