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任天堂が中国に再挑戦、「据え置き・携帯」両用に期待-詳細4日発表

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任天堂と提携するテンセント・ホールディングス(騰訊)が4日、「スイッチ」の中国販売について新たな情報を発表する。アナリストらは「据え置き型であり携帯型でもある」という特長が、世界最大のゲーム市場に受け入れられる可能性に期待している。

  テンセントは3日、ソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」の公式アカウントで、新情報を4日に公表すると説明。現地メディアによると、テンセントは上海で日本時間午前11時半にイベントを開催する予定。

  岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「中国のゲーム市場はネット、PC中心だが、だからこそ据え置き型が広がる可能性があり、市場規模も大きい」と指摘。日米欧など先進国中心に展開してきた任天堂にとって、中国進出は株価にも「プラスに働く」とみている。

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スイッチは中国市場で受け入れられるか

  オランダの調査会社ニューズーは、2019年の世界のゲーム市場は前年比7.2%増の1488億ドル(約16兆円)と予想する。中国市場はトップを維持する見通し。

  エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、据え置き型として浸透しなくても、持ち運べるスイッチや「スイッチライトが好まれる可能性がある」と分析。スーパーマリオやポケットモンスターなどキャラクターもよく知られる中、所得増大も背景にソフト、ハードとも「ヒットする可能性がある」とみている。

  テンセントは、広東省深圳市に本拠を置く世界最大のゲーム会社。子会社を通じてSNSの微信(ウィーチャット)や決済サービスを提供している。

  エース経済研の安田氏は、今回の提携について「ゲーム機向けソフトを作るノウハウを得たいテンセントと、中国市場での販売ノウハウを得たい任天堂の利害が一致した」と言う。中国では「販売にはノウハウが必要」で、提携にはメリットがあるとみている。

  中国には、これまでソニーや米マイクロソフトも参入したが、大きなシェアを獲得するには至っていない。任天堂は03年に中国語対応にした家庭用ゲーム機を販売し、05年にはDSも売り出したが、成功しなかった。

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは、今回は「ダウンサイドリスクは思いつかない」とした上で、「想定以上に売れるかもしれない」と述べた。ただ、中国以外でテンセントの協力を必要としていない任天堂と、海外に足掛かりを得たいテンセントとの「思惑の違いが、任天堂にとっては長期的リスク」になる可能性はあるという。

  岩井コスモ証の川崎氏は頻繁に変わる中国の規制リスクにも言及した。 

(イベントの開始時間を追加します)
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