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トランプ政権の「悪い警官」が語る勝利の方程式、WTOなど改革追求

  • 米国が脱退をほのめかした万国郵便連合で制度改革にこぎ着け
  • 国際機関は米国を貯金箱のように扱う-ナバロ氏インタビュー

米政権でナバロ大統領補佐官は、経済政策で厳しい態度を取る自称「悪い警官」だ。トランプ大統領をもっと穏健で主流な考え方に近づけようとする勢力とは対照的に、トランプ氏の保護主義と米国第一主義の意思を強めるのに最も意欲的な高官だろう。

  となれば、世界貿易機関(WTO)のような国際機関が柱の多国間秩序を確実に揺るがす方程式を見つけたとナバロ氏が考えた場合、何が起きるだろうか。その答えは間もなく分かるかもしれない。

National Trade Council Director Peter Navarro Interview

ピーター・ナバロ氏

写真家:アンドリュー・ハラー/ブルームバーグ

  米国は今年、万国郵便連合(UPU)からの脱退をほのめかし、中国などからの配送料金値上げを各国が独自に設定できる制度合意にこぎ着けた。ナバロ氏には静かな勝利だったが、これは始まりにすぎない。

  インタビューに応じたナバロ氏は、このUPUでの勝利について、WTOや国際通貨基金(IMF)、世界銀行などさまざまな国際機関で改革を追求していくモデルケースだとの認識を示した。

  同氏は「これら国際機関は何十年もの間、われわれを貯金箱のように扱っても何もとがめられないままだ。トランプ大統領の就任前に、これに対応した人は大統領執務室にも国務省にも連邦議会にも誰もいない。米国が受ける影響が小さ過ぎたからというわけではない。こうした国際機関に効果的に対処する方法を知らなかったからだ」と述べた。

  こうしたコメントは、トランプ政権が中国と部分的な通商合意に近づいたとしても、同政権が貿易戦争を仕掛ける対象がまだあると側近の多くがみていることをあらためて思い起こさせるものだ。

The UPU’s 192 Member Countries

Source: Universal Postal Union

  もちろん、現政権の誰もが、米国がWTO離脱をちらつかせるべきだとかUPUへのやり方が適用できると思っているわけではない。ライトハイザー通商代表部(USTR)代表は、もしWTOが存在しないのなら、米国がそのような組織を生み出すべきだと発言したことがある。

  WTO改革に向けた取り組みは、通商問題などで対立する中国への対応に比べれば二次的な優先課題だが、トランプ政権が挑み続ける大きな闘いの一環だ。

  「米国人労働者に対し行われている全ての誤りを正すという観点で、通商政策に関して言えば、マラソンを走るようなものだ」とナバロ氏は語った。

Who Pays

U.S. in top tier of contributors to the UPU’s 2019 budget

Source: Universal Postal Union

原題:
Trump’s Trade ‘Bad Cop’ Thinks He Has Found a Winning Formula(抜粋)

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