コンテンツにスキップする

世界の社債発行268兆円相当、年間記録更新-来年さえないリターンか

  • 最近のデータは世界経済の最悪期が過ぎた可能性を示唆
  • 米中貿易交渉などワイルドカードや北朝鮮のような地政学的リスクも
COVER_TRADER_BONDS_STOCKS

2019年は記録的な社債発行の年だった。しかしこれを支えた旺盛な需要が、来年のリターンをさえないものとする可能性がある。

  企業は今年これまでに、さまざまな通貨建てを合わせ2兆4400億ドル(約268兆円)相当を起債し、すでに従来の年間記録を上回っている。各中央銀行が金利を引き下げる中で利回りを求める投資家は社債に殺到、バリュエーションを押し上げた。

  ただ最近のデータは世界経済の最悪期が過ぎた可能性を示唆しており、多くの中銀にとっては借り入れコストを来年さらに押し下げる理由が少なくなるとみられる。そうなれば、一部の投資家が今年社債で得た2桁台のリターンを上回ることは難しくなる。

Corporate Debt Bonanza

Companies in 2019 rushed to sell debt across currencies as rates fell

Source: Bloomberg

Note: Data for 2019 are year to date, while other periods are for full year

  アバディーン・スタンダード・インベストメンツの債券グローバル責任者クレイグ・マクドナルド氏は、「市場の一角ではバリュエーションがタイトだ。間違いを犯す余地はあまりない」と話す。発行体に問題があることを見逃せば、「今年の非常に強いリターンではなくかなり低いリターンとなる恐れがある」と同氏は語った。

  米中貿易交渉の結果などのワイルドカード(不確定要素)があり、北朝鮮のような地政学的リスクもボラティリティーを高め得る。資金調達コストを押し上げるような衝撃からは、大量の負債を抱えた弱い企業が特に影響を受けやすい。アジアと欧州で記録的なペースとなり米国でも高水準だった今年の社債発行ブームを受け、そうした企業には事欠かない。

原題:
Record $2.4 Trillion Bond Binge Is Threatening Investor Returns(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE